阿波の国で阿波藍染

九州での取材を終え、四国に参りました。
四国のスタートは阿波の国、徳島県。
阿波藍染の取材です。
阿波藍染の元となる天然の染料は「蒅(すくも)」と呼ばれる、蓼藍の葉を乾燥させ、長期間発酵させ、出来たものです。この蒅を製造する工程を担う専門職(藍農家)を藍師といいます。
藍染は日本全国で行われていますが、藍師は現在徳島県にしかおりません。又、その数も現在ではわずか5軒ほどだそうです。

藍師によって1年かけて作られるこの蒅を染められる状態にするのが染師。
藍建てと呼ばれる技法を使い、染料に替えていきます。
「本藍染」と呼ばれるのは、蒅・灰汁・石灰・ふすまの天然素材のみで藍建てする技法です。

今回はこの本藍染を行う、本藍染矢野工場の矢野藍秀さんに取材のご協力をいただきました。
藍は不純物を取り除き、空気に触れて藍色に変わるのだと、実際に口で不純物を吸い見せてくれました。


取材初日、開始直後の出来事で少し驚いてしまいましたが、染め物自体の取材が初めての私に本藍染が自然由来で人にも環境にも優しいことを丁寧にわかりやすく教えて下さいました。

3日間の取材、この後も実際に見て、触って、体験をして、吸収できるだけの事を吸収して来ました。
今回私が触れた阿波藍染の魅力については又改めてご紹介していきたいと思います。

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