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Scatman's World / SNAIL RAMP (2008)

Scatman's WorldはSNAIL RAMPの楽曲でScatman Johnのカバー、ミニアルバム『DISCOVER』に収録されています。

scatman's world

多幸感あふれる楽曲をさらにハッピーに

確かこの曲との出会いはScatman's WorldをApple Musicで探していたところ発見したと記憶しています。実はSnail Rampを聴いたことがなかったのですが、このアレンジは本当に軽快でハッピー感も手厚く、とても聴きやすいと思います。

ミニアルバム『DISCOVER』楽曲リスト

ほかにも有名な楽曲がカバーされ収録されています。

1 Scatman’s World
2 99 RED BALLOONS
3 FREEDOM
4 恋人がサンタクロース
5 Choo Choo TRAIN


オリジナル版

Scatman's World / Scatman John (1995)

有名な楽曲なのでご存じの方は多いかと思いますが、HD画質は次のURLよりご覧ください。
https://youtu.be/02vDkMEdIkY

なぜ多幸感あふれている楽曲なのか

だいたいWikipediaの記述になりますが、次の通りです。

Scatman John

Scatman Johnは吃音者としてかなり悩んでおり、ドラッグやアルコールにおぼれていたが、知人の死によってこれを克服しようとした。またジャズピアニストとしても活躍しており、スキャットを披露したところ大きな拍手が起こった。
また、スキャットの入ったテープを聴いたエージェントよりテクノと組み合わせみないかと提案を受け、妻にメジャーデビューに至り、じわじわと大ヒットに繋がっていった。

アルバム『Scatman’s World』

このアルバムは彼の言わばコンセプトアルバムで、 社会に置ける理想郷 「Scatland(スキャットランド)」を歌っている。 彼はジャケット裏のメッセージで「そんな魔法のような国はどこに?と思っても 遠くを見る必要は無い それは君の心の奥深く 一番大きな夢と一番暖かな願いの間に見つかる事だろう」と語っている。

スキャットマンズ ワールド - Wikipedia

アルバムでは理想郷をコンセプトとしている。


楽曲『Scatman's World』

デビューシングル『スキャットマン』に引き続き、世界中でヒットしたこの曲は、Canon in D Majorに基づいて作られている。

(中略)

このプロモーションビデオは、スキャットマンをグリーンスクリーンの前に立たせ、彼の歌う世界中の様々な問題の映像を合成している。同時に、彼の理想とする空想の世界『スキャットランド』を表現している。

ちなみに、日本の『オウム真理教事件』(公証人役場事務長逮捕監禁致死事件の実行犯逮捕の目的)の強制捜査の映像の一部も取り入れられている。

スキャットマンズ ワールド (曲) - Wikipedia

カノンコードを使うことにより、重たいメッセージを隠す意図があったのかも知れない。

また、歌詞も、

Everybody's born to compete as he chooses 誰もが選んだみたいに競争させられる
But how can someone win if winning means that someone loses.でも敗者が出るような競争ならそんなの本当の勝者と言えるか
I sit and see and wonder what it's like to be in touch.僕は座ってどうすべきかと方にくれる
No wonder all my brothers and my sisters need a crutch 兄弟たち、姉妹たちが、本当に杖が必要だろうか

"Scatman's World" Scatman John (1995) - 歌詞解説のLyricsonic リリックソニック

という現代社会の嘆きがふんだんに盛り込まれている。
でも多幸感にあふれているのは、きっと彼の理想郷は歌うことでつらく苦しんできたことを隠してきたのだろうと思う。一瞬コメディーな雰囲気にも聴こえるが、きちんと聴けばその雰囲気ではなくなることにすぐ気づくと思う。

これをカバーする意義

Snail Rampがこれをカバーするに至った理由はあまり存じ上げないが、上記のメッセージをリスペクトしてアレンジ、歌い上げ、Snail Rampの良いところになっているのが本当に素晴らしいと思う。

ぜひこの曲も聴いてみてください。


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