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Jupiter / 平原綾香 (2003)

Jupiterは平原綾香の楽曲でシングル、「イギリスの作曲家ホルストの管弦楽組曲『惑星』(全7楽章)の第4楽章「木星」の中間部Andante maestosoの旋律(「木星」の第4主題)に、吉元由美が歌詞を付けたもの」。


Jupiter

ようやくこの曲の良さが理解できたと思った

2003年、この曲はとてももてはやされ、不動の名曲としての立ち位置を獲得するまでの時間はそう長くなかった。しかし当時は流行歌に興味はなく、押しつけがましい感じの歌詞もいやだったし、いわば食わず嫌いなところがあった。
時は流れて、年齢も重ねたらこの曲の良さが理解できた瞬間があった。いろんな音楽を聴いたからかも知れないし、さまざまな経験を重ねたからだと思う。

平原綾香さんのこの曲に対する想い

上記記事のインタビューが詳しいが、Jupiterとの出会いが彼女の強さを物語っていると思う。

──シングル「Jupiter」でのデビューが2003年12月。と言う事は、10年前のちょうど今頃というのは、デビューに向けて準備を進めていた頃?
その年の4月に大学に進学して、ちょうど「Jupiter」に出会った頃です。音楽理論という授業の中で、色々な曲を聴いた中の1曲だったんですけど。

──それ以前にも耳にする機会はあったかと思うのですが?
聴いてはいたと思うんですけど、ホルストの「木星」として、メロディーを意識して聴く機会はあまりなくて。本当に、この授業で“出会った”という感じなんです。

──衝撃の出会いだった?
授業中にも関わらず、涙が止まらなくなっちゃって。何とも言えない懐かしさのようなものを感じて、ずっと会いたかった人にやっと会えたと言うか。ビビビっときたんです。運命の人!みたいに感じて。

──その時点では、もうデビューに向けて楽曲作りが進んでいた?
まさにデビュー曲を決めるタイミングでした。実は、その時点では、既にデビュー曲の候補というのは決まっていたんですね。だけど「Jupiter」と出会ってしまって。この曲を絶対にデビュー・シングルにしたいって思ったんです。
「Jupiter」は、慈悲のある、心を救うメロディー。そのメロディーに乗せて、自分の想いを歌いたいと強く思ったんです。

『10周年記念シングル・コレクション〜Dear Jupiter〜』リリース!

「木星」の美しいメロディーは誰もが感動すると思うが、歌詞の力強さも素晴らしい。

私のこの両手で 何ができるの?
痛みに触れさせて そっと目を閉じて
夢を失うよりも 悲しいことは
自分を信じてあげられないこと

愛を学ぶために 孤独があるなら
意味のないことなど 起こりはしない

心の静寂に 耳を澄まして

Jupiter

当時説教くさい曲だなと本当に思っていたが、改めて見ると慈悲や母性にあふれる美しい歌詞だと思う。吉元由美さんの歌詞と、平原綾香さんのボーカルがとてもあっている。

シングル『Jupiter』楽曲リスト

1 Jupiter
2 蘇州夜曲

オリジナル版

惑星 (組曲)より木星(Gustav Holst - The Planets - Jupiter)

ホルストの組曲『惑星』は本当に宇宙感が漂っていてよいですね。

カバー版

Jupiter / Little Glee Monster

コーラスワークに定評のあるLittle Glee Monsterのカバーですが美しいカバーですね。

ライブ版

平原綾香 with Bank Band/Jupiter

Bank Bandの演奏。いま考えたらすごい組み合わせですね。

『木星』のカバー

Tomita Planets - Jupiter, The Bringer of Jollity

冨田勲さんがシンセサイザーを使って『惑星』をカバーしたもの。シンセサイザーによる宇宙感も浮遊感が強くて素敵です。

たまには名曲に耳を傾けたい

名曲をたくさん紹介していますが、この曲のように知名度・立ち位置ともに素晴らしい楽曲は今後も耳を傾けて聴き続けたいと思います。若い時の私は本当にバカだったなと思います。
聴いたことがない方はぜひ聴いてみてください。

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