見出し画像

残り続け、変わり続ける/秋、酒蔵にて2021

中之条ビエンナーレ会場にもなっている旧廣盛酒造にて12/11〜12/19に開催される「秋、酒蔵にて」の広告ポスター・フライヤーを今年も担当しました。昨年同様に、参加作家である六箇山工房の小野口カナメさんが考えたイメージを整えるしごとでした。今年のテーマは「アキサカ式茶会」。ということでポスターは、掛け軸のような長方形です。

僕が参加しただけでも2回、中之条町・かたや商店と高崎市・大聖護国寺にて、「秋、酒蔵にて」に参加するモノづくり作家とお茶の先生、菓子職人が集まっての茶会が行われました。今回の一番の醍醐味は、陶芸やガラスなど作家が作った様々な茶碗で来場者がお茶をいただける事。お茶と聞いてハードルの高さを思う人もいると思いますが、僕のようなド素人が見よう見まねで参加しても非常に得難い経験でした。無論、秋酒の特徴である宮崎亜由美さんのフラメンコや、県内名だたる料理人たちの日替わり参加も健在です。

破ルノ守ルノ離レルノ

ポスターに踊る宮森庸子さんによる書は、今回の参加作家の心意気でもあります。お茶、茶道という鎌倉時代から始まったとされるその行為には、何十年経っても変わらない「型」があります。それはとても美しく、残るだけの理由がある。けれど現代に生き、そもそも茶道具造りを生業とはしていない作家たちがそれに挑むということは、守るものは守り、変えるところは変える行為でもあります。そのバランスが、どこに着地するか。

変わるということで言えば、僕が「秋、酒蔵にて」にお客として足を運んだ2010年あたりから、参加メンバーは多くの交代を経ています。長年支え続けた作家が離れれば、新たに若いライターが入ってきたりする(メンバーはモノづくり作家に限りません)。近年特に料理人は新たに参加される方も多い。それはとても大切なことだと思います。

今回は「モノづくり作家自らがお茶を立てる」趣旨もあるため、受付ボランティアも募集をしています(詳細は下記秋酒FBページにて)。おいしいまかないも食べられるようなので、ぜひ。

おいおい、今年は「冬、酒蔵にて」じゃないか・・という「秋、酒蔵にて」。どうぞよろしくお願いします。

秋、酒蔵にて

https://www.facebook.com/akisakaguranite

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?