ICF資格認定試験ポートフォリオパス 不合格から合格までの記録と対策
こんにちは。ライフコーチのTakuです。これまで私のnoteでは、ICF試験対策関連の記事を公開してきましたが、この度、私自身も晴れて試験に合格し、ACCを獲得することができました…!
私はセッションの実技を評価されるパフォーマンス評価の段階で一度不合格になり、再提出を経て合格しました。100時間の条件を満たしたのが2023年2月だったので、実に1年以上かけて、やっとの思いでここまで辿り着きました。少し長くかかりすぎたかもしれません。でも、とにかくここまでやって来ました。
このnoteには、これからICFに申請する人のために、私のICF資格取得プロセスや使った資料、役立った資料、セッションの振り返りの仕方、合格するためにしたこと、自分の心境などを、詳細に書き出してあります。執筆時間は10時間以上にのぼり、ボリュームは一万字を超えてしまいました。その分、これからICF資格の試験対策をする方、提出用の録画を選ぼうと考えている方への有益な情報がたくさん入っていると思います。
以下に目次も載せますが、このnoteには、こんなことが書いてあります。
このnoteの構成は大きく2つに分かれており、前半がパフォーマンス評価、後半が認定資格試験(Credentialing Exam。以下:CE)です。
パフォーマンス評価とは、ポートフォリオパスでの申請者を対象としたセッション実技の評価です。私はこの段階で一度不合格を受け、立ち直るまで時間がかかってしまいました。自分が不合格になった時に同じようにパフォーマンス評価で落ちた人の情報があればよかったのですが全然見つからず、必要以上に苦しい状況が長引いてしまいました。
そこで、これから申請する方のために、不合格の経験を記録しておこうと思いました。一度落ちてから、合格水準に至るまでのコーチングの研鑽のプロセスも細かく残してあります。
パフォーマンス評価で落ちることもあるし、どんなに自信を失っても、時間がかかっても、合格できたという一つの例を共有することで、精神的に、実利的に、少しでも皆さんの試験対策のお役に立ったら嬉しいです。
続いて認定資格試験(CE)ですが、日本語でアクセスできる資料が少なく、対策が取りづらいのが現状です。幸運なことに私は英語ができるので、日本語では見つけにくい資料も見つけることができました。それらも駆使しながら試験対策についても丁寧に取り組み、こちらはなんとか1回目の受験で合格しました。私自身が使って有益だった資料や勉強の仕方など、認定資格試験(CE)の対策をする皆さんにとって必要になろう情報を、余す所なくまとめてあります。
本編に入っていく前に、改めて私と私の受験歴についてもまとめてみます。
目次は以下の通りです。必要な部分だけ読んでいただくだけでも十分役に立つはずです。認定資格試験(CE)だけ受ける場合は、「認定資格試験 準備」以降をお読みください。
はじめに:失敗から学ぶこと
細かい情報のシェアの前に、このプロセス全体を通した自分の内面の振り返りから始めてみたいと思います。
いきなりですが、あなたは、挑戦が思った結果にならないことを「失敗」と呼びますか?
正直なところ、私にとって最初の不合格は失敗でしかありませんでした。それも、とても大きな失敗でした。
私は早くICFの資格が欲しくて、申請ありきで準備を急ぎました。ACCが手に入ったら、色々なプラットフォームに登録したり、自分のコーチングにもっと自信を持って、自分のコーチングサービスに本腰を入れるつもりでいました。
しかし申請から数ヶ月後、全く想定していなかった不合格の通知を受け取りました。計画が台無しになり、自分の力不足を恥じて周りにもしばらく打ち明けられず、自分のうぬぼれを一人で恨むしかなくなってしまいました。ACC取得に込めた希望や思いが大きかった分、不合格のインパクトは自分が気づいていた以上に大きく、聞こえるか聞こえないかの低音で、この1年間ずっと鳴り続けていたようでした。
強がろうとしても上手くいかず、すぐに成長の糧にできるほど強い心は持ち合わせていませんでした。「頑張っても報われない」という現実を受け入れることが、この年になってもこんなに難しいことだとは思いませんでした。
でも、1年間という時間をこの失敗と共に過ごしてみると、失敗はただの障害物ではなく、教えてくれたことがあったと思えるようになりました。
成功者の辞書には、「失敗」という言葉は載っていないのかもしれません。コーチングという言葉が醸す雰囲気も、一般的には「失敗」を深追いしないで超えようとするイメージがあるかもしれません。
でも、成功者ではない僕たちはきっと、失敗を失敗のまま引き受けていいんです。というか、僕にはその方法しかなかったのです。打ちひしがれて、誰にも話せないほど恥じて、眠れなくなっていいんです。なぜなら、溺れる感覚は、溺れたことのある人にしかわからないからです。歌手の早川義夫さんが「いつか」という歌で歌ったように、弱い心のまま溺れる痛みを感じるからこそ、そこから、やさしさが生まれてくるのではないでしょうか。
今は、失敗の痛みも、そこから続いた暗闇に溺れた期間も、自分のものになったと思います。その末に取得したACCもあります。苦しみ終わった今だから、これら全部を、良いコーチになるための糧にしていけると、心から言うことができます。暗いところに留まった経験を、新たに出会うひとたちのために生かしていくこと。それが、この失敗を経験した自分を生かして生きることになるのだと思います。
このnoteもそんな思いが溢れて、つい長くなり過ぎてしまいました。
でも、皆さんのどうかお役に立てますように。
この先は有料になっていますが、不合格の経験に基づいた合格への道筋と、試験対策に役立つ資料と学習方法についてできる限りまとめています。ICFの試験対策について情報を求めている方には、何かしらお役に立てると思います。
このnoteの売り上げは、コーチングの研鑽にありがたく使わせていただければと思っています。それでは、一旦CMを挟みまして、本編に入っていきましょう。
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