二十歳の原点

皆さんは落ち込んだ時、ホームに帰るような本はありますか?ある場合、どんな本ですか?僕は高野悦子さんが書かれた「二十歳の原点」です。青春のバイブルなんて呼ばれてますね。高野さんは僕の大学の大先輩で今から52年前に鉄道自殺された同時、女子大生です。僕が大学生の時からの愛読書なのでかれこれ30年になりますね。いまだに時々読み返しています。なぜなんでしょうね。それも落ち込んだ時や孤独感につぶれそうな時が多い。そこにいけばいつでも高野さんが居て高野さんはこの世の人ではなくて永遠に会えない人でこの本の中だけの人だからでしょうか。これは僕のどす黒い、人として最低な感情なんですが。高野さんが最後不幸な終わり方をされたからじゃないかって思っています。高野さんは永遠に幸せな人とは言えないから。そこに行けば、自分より不幸な人の呟きがあり、そこにいけば自分はまだましなんだって感じれるからかも知れないです。人として最低な性格です。私。高野さんが不幸か幸せかなんてそもそも僕には測れないし測る権利なんかないでしょ。傲慢ですね。そして、最近つくづく思うこと。52年前はSNSなんかなかった。つまり、彼女は公開することを考えてなかった。まさに彼女だけの日記だったってこと。だから、こう書けば共感されるんじゃないか?とか、こう書けばいいね!増えるんじゃないか?とか、こういうテーマで書けばもっとフォロー増えるんじゃないか?とかの打算なんてなかったんだよね。そこが「二十歳の原点」の魅力なんじゃないかって思います。とりとめのない話になってしまいました。この話は一般受けしないでしょう。僕はそれでいいと思っています。いいね!もフォローも要らない。ほんとに。でも、この世の誰か、孤独や絶望の淵でもがき苦しんでる若者(就活生)がたまたま目にしてくれて、読んでくれて、あ、社会人でもこんなこと考えてるんだって。いまだにいろんなことひきづってるんだって、安心?して貰えたら嬉しいなって思ってます。(了)

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