見出し画像

お受験ママの独り言。Part5〜呪いの言葉〜


毎年4月になると思い出す。
数年前の苦い経験を。


今でこそ、お気楽街道を突っ走る私だが
(走りすぎてよく事故る)
娘が生まれて2年ほどは
ほとんど睡眠が取れておらず、
未知の生物との対峙で常に緊張していた。


というのも、娘(7歳、読書家)は
2歳頃まで夜泣きが酷く、
生後3ヶ月頃から3歳目前になるまで
夜通し寝た日なんて片手で数えられるほどだったのである。


夜中に連続して2時間寝られればマシで、
夜泣き→あやす→寝かしつけ→寝る
→15分後に夜泣き→最初に戻る

ということを永遠に繰り返していた。


数年経った今は、
【まぁそんな子もいますわな。】
くらいの大らかな気持ちで居られるが
当時は地獄とは、このことか。
と毎日に絶望していた。

産後の後退する生え際に
寝不足で回らない頭。
抱っこのし過ぎで腱鞘炎になった手首に
ヘルニアの腰で何時間でも抱っこ、の苦行。


だからこそ息子が生まれた時も、
【あの生活を、また始めるのか…】
とズーンと重いものが胸に宿った。


だがしかし、
結果は驚くべきものだった。


息子がこの世に生を受けて早二年。
彼は夜泣きなど2回ほどしか経験がないのだ。


え?まじで?そんなことある?と
いまだに信じられない。
勝手に寝る日すらあるの?
そんな子どもいるんだぁ…と感動した。


そのくらい、娘の夜泣きは
私にとって想像を絶するものだった。

娘の話に戻ろう。

育休期間が終わり一歳になる娘は
保育園へ。
私は仕事へ復帰することとなった。


これも今だから言えるが
(そんなことばっかだな)

復帰は更に一年後でも良かった。
職場はそれを許してくれたし、
私の体も、そうするべきと叫んでいた。


それでも私は強行突破で仕事へと戻った。


今日は、みんなにだけ知ってほしい。
夫さえも知らない真実を。
決して褒められる内容ではない。


保育園反対派の方は
是非ともブラウザバックをしてほしい。
(言ったよ、言ったからね。)

仕事に戻る、ということを決めた時
もちろん周囲の反対があった。

夜泣きを知っている夫は、
そりゃあ復帰してほしくないだろう。


私が働き始めれば
夜中の対応は半々になる。
(書いてて腹たってきた。なんで私だけが毎晩起きてたんや)


家事も育児も完全に折半になる。

義母も言う、
【保育園に、もう預けるなんて(可哀想)】
(この人のことは、いずれどこかでまた。)


実母も言う、
【身体を考えたらもう少し先でも…】


確かに娘のことを考え、私自身の体調を
鑑みると、それが正しいようにも思えた。

それでも私は、復帰した。

経済的な理由や、職場でのポストを守るため、
とさまざまな理由をつけて戻った。


でも、本当の理由はそうではなかった。

ここから先は

1,953字
この記事のみ ¥ 600

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?