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Skyland VenturesはReadONに投資しました

Skyland VenturesはReadONに投資しました。わたくしKOJOは、今回のReadON投資におけるフロント業務を担当しました。

今回の投資に関するニュース/コンテンツは以下よりご参照ください


ReadONとはなにか

ReadONとは、スマートフォンユーザー向けにモバイルアプリ上で世界中のニュースをアグリゲートしている「Read to Earn」ソーシャルコンテンツプラットフォームです。ブロックチェーン技術によるトークノミクスと、AIを利用したコンテンツマッチングサービスをもとに、Web2上のコンテンツ消費にトークン付与を紐付けたコンテンツプラットフォームです。アプリの利用者はコンテンツを読む/見ることによりREADトークンを獲得できます。また、READトークンの報酬効率をエンハンスするCatto NFTの発行も行っています。

ダウンロードはこちら:https://www.readon.me/download
Twitter:https://twitter.com/readonJapandao

ReadONのなにがすごいのか

ReadONのチームメンバーは、かの有名なStepnの創業者とも深い親交があり、Crypto業界におけるX to Earnモデルの問題点とその改善をこのReadONというプロダクトで実現しようとしています。
以前、ReadON CEOのNeo達とロングmtgを敢行していた際、このX to Earnモデルについて多くの示唆あるコメントを貰いました。現行のStepnを代表とされるようなX to EarnモデルのGameFiプロジェクトの功罪、昨今crypto領域ででまかり通っていたGameFiの俗にいうポンジースキームに対する認識など、多くの観点において彼らの見解は鋭いものがありました。

現状のX to Earnモデルの功罪や、それらを踏まえたReadONの施策はどうであるのか。彼らの意見からReadONのおもしろさを整理してみます。

1. 流通するトークンに価値を与える源泉

Stepnや多くのGameFiトークンの価値はどこから来ているのでしょうか。最近のWorldcoinに上げられるように、トークン価値の源泉は世間からの注目それ自体によって生まれている、という答えも間違いではありません。しかし、多くのGameFiトークンを価値づける源泉は、ゲーム参加するための初期購入NFTからの資金に依存している部分があります。Stepnのケースでも、まず参入するためにNFTを購入するというプロセスは存在するわけですが、このような初期参入時にNFTを購入するモデルはプレセール等で多くの収益を得られた一方、「常にそのプロジェクトが注目を集めている」「どんどん新規のユーザーがそのゲームに参入する」という状況がない限りトークン価格を維持することが難しいのです。X to Earnと題し、「遊ぶと儲けられる」というモチベーションでそのゲームをはじめたユーザーは、トークン価格が落ちる(投資価値の原資である新規ユーザーの参入数伸びが落ち込む)と、途端に「儲かる」というモチベーションもなくなり、ゲームから離れていってしまいます。
このような問題点から、ReadONは「Free to Own」と呼ばれるようなモデル(厳密には違うかもしれませんが)をサービス提供のスキームに利用しています。Free to Ownモデルは、NFTコレクションのDigiDaigakuが提唱したモデルとされていますが、ReadONの場合、このモデルはエコシステムへの時間的なコミットメント量に応じてNFTやトークンを付与する、という形で採用されています(時間をお金では買えないというのがミソ)。
ユーザーはアプリ内での読書量からREADトークンを稼ぎます。一定量のREADトークンが貯まると、Catto NFTにつながるパーツNFTが手に入り、このNFTたちを集めていくと最終的なCatto NFTに繋がるのです。初期に任意のNFTを購入させるよりも、NFT配布自体をインセンティブとし、コントリビューションの量に応じてそれを与えるモデルとする。これにより、アプリケーション内でのエコシステム活性化にインセンティブが寄与しているのです。このような仕組みの上で、ReadONのCatto NFTはFloor価格でも0.29ETHを維持しています。(2023/08/23当時)

2. 日常に入り込めるサービス

Stepnのインセンティブ設計には上記のような問題点があったにもかかわらず、Stepnそのものは大成功を収めています。そこにも何かしらの理由があるはずです。この成功要因の一つに、Stepnの「Move to Earn」というモデルを見出すことができるでしょう。「歩く」という日常の活動は確かにStepn成功において重要な要素だったはずです。日常生活の中で誰もが遊びに利用できるモバイルゲームとしての良さがStepnにはありました。ReadONもこのポイントをうまく押さえ、「読む」という行動にトークノミクスをわりあてています。日常で行う情報収集に注目し、これをまさにWeb3ライクにしていこう、というアプローチを実践しているのがReadONなのです。

3. Web3はWeb2の"拡張機能"となる

ReadONの非常におもしろいところは、コンテンツを「読む」という行動だけに留まらず、コンテンツを「紹介する」行動にもインセンティブを与えている点です。いわゆるキュレーターという立場に対してもトークン報酬の設計を与えているのです。これにより、コンテンツがユーザーによって勝手にReadON上に集められ、ユーザーが勝手にReadON上で消費するというエコシステムが誕生します。
重要なのは、彼らがコンテンツを作って(キュレーションして)ユーザーに対し提供しているわけではないということです。彼らが行っているのはユーザーに対し良質なキュレーションコンテンツをマッチングさせているだけであり、そのマッチングに対する研究力がReadONの強みでもあります。いわば、Web2世界で既に多分に存在しているコンテンツそれ自体をWeb3化するようなアプローチではなく、その消費と収集の側面だけを切り出し、「拡張機能」として報酬が循環するエコシステムを作っていると言えます。例えば、このnoteというサービスは完全にWeb2ライクなサービスな訳ですが、この記事をWeb3ライクにするには(データの所在を分散化するという観点はもちろんですが)、トークノミクスの世界にコンテンツを移譲して、そのインセンティブの方向だけをハックするというやり方もあるのではないか、と思わされます。たとえば、noteの記事執筆者がReadONにも記事をキュレーションすれば、ReadON上で(note以外のソースから)報酬を得ることもできるわけなのですから。

Skyland VenturesはReadONを引き続きサポートしていきます

ReadONの今回の資金調達ラウンドに投資することができ、非常に光栄に思っております。これからもSkyland Ventures含めKOJOは1人のキャピタリストとして、日本マーケットのパートナーとしてReadONの発展に貢献して参りたいと思います。

ReadONのダウンロードはこちら↓

ReadON日本担当のmorokichiさんによる詳細なReadON解説↓


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