4月3日㈬ 共通点があるから仲良くなるとか、人間ってそういうことではないらしい

・ホテルの部屋に人間がいた痕跡を消す仕事。
 パディントン似のスキンヘッドおじさんHさんと、絶対70年代とかに女優さんやってただろってくらいオーラある美熟女同僚Sさん、と3人でひたすら非常階段で加湿器を洗い続ける業務。

 私が密かに恋している美人年齢不詳たぶん20代茶髪ギャル同僚Hさんが尋常じゃないゴミの量の部屋にあたってしまい、廊下でパディントンスキンヘッドHさんと昭和大女優Sさんがその様子を見つけて「すごいねー大変だねー」と話しかけていて、普段ほとんど人と喋らないHさんも笑顔で「困っちゃいます」的なことを喋ったりしていて、どう考えても私も混ざろうと思えば混ざれたのに、ひよってしまい少し離れたところからその様子を眺める。

 終盤、洗った加湿器を各フロアの倉庫にしまう作業を、パディスキンヘッドHさんと、私より人と接するのが苦手な青年Mさん、と3人で行う。

 Mさん、私とほぼ同時期にこの職場に来て、1年前くらいまではちょっと先輩に何かを注意されたら無言で帰ってしまったりとか、自分もまだ新人でミスもたくさんしている状態の時に「〇〇さんミスばかりでマジありえねーっすよ」と悪口を言ってしまったりと、あまり好かれにくいタイプの人間で、私は勝手に「あーこの人数か月でやめちゃうんだろうな」、と思ってて実際半年くらいしたら来なくなったのであーやっぱやめちゃったんだ、

と思ってたらその数か月後にまた復帰して、どうやら単に怪我か何かして休んでたらしく、入って1年半くらいしてもまだ続けていて意外と長続きしてるな―と勝手に上から目線で感心していた。

 で、今日一緒に作業してたら、全然コミュニケーションちゃんととれるし、Mさんこの1年半ですげー成長したな、と勝手に上から目線で感心のおかわりをしてしまった。

 作業終わってパディスキンヘッドHさんと2人で事務所に戻ろうとしていたら、パディヘッドHさんが「あれ、この部屋、掃除されてないのかな?」と手つかずにされている部屋を発見。14時45分。15時にはお客さんのチェックインが始まるので、あら大変。
 ということで、チーフに連絡しつつ、スキントンHさんと2人でその部屋を大急ぎで掃除。
 ちょっとしたら自転車通勤熟女Iさんがやって来て「ごめんなさいーえーなんでだろー私こんなうっかりしたことなかったのにーえーなんでだろー」とうろたえていらっしゃった。

 
 4コマ漫画とかで描かれてるキツネに似ている熟女Mさんが、朝、自分の担当部屋が書かれた紙を目に近づけたり遠ざけたりしていて、「こうしてたら部屋数が減らないかなと思ったけど、減らないね」と熟女ギャグをかましていらした。
 さらに老眼の話になったときに「もうどんどん見えなくなっちゃってねー、大人になったもので。」と熟女ワードセンスをかましていらっしゃって、いろんな同僚の方々がいらっしゃって同性の人も同年代の人もよく作業が一緒になる人もいろいろいる中で、なんやかや特に接点のないほんわかタッチイラストFOX熟女Mさんとお喋りしてる時が一番楽しいし心が落ち着くなあ、という発見があった。


・ガスト、私の生活圏内だと水曜日の人妻の家行く途中にあるガストにしか行かないので、つまり水曜日しか行くことないので、日替わりランチが毎回同じやつ。
 なんか損した気分になる。


・人妻の家に行ってその家に住んでいる子供に知恵を授ける仕事。
 高校生の生徒さん、小学生の頃しょっちゅう虫歯になってしょっしゅう歯医者に行っていたのだが、麻酔の注射が嫌すぎて、毎回麻酔無しで虫歯の治療を受けていたらしい。
 交通事故に遭い重傷を負って緊急搬送された際「脳に影響が及んで囲碁が弱くなったら困る」と麻酔無しで手術を受けた囲碁棋士趙治勲さんの伝説エピソードを彷彿とさせた。(ちなみにそのエピソードは将棋棋士米長邦推さんの作り話らしい)(趙治勲さんはむしろ3日間寝込んでもいいからしっかり麻酔をしてほしいらしい)
 関係ないけど趙治勲さんはめちゃくちゃ囲碁強いだけでなくめちゃくちゃトークが面白くて趙治勲さんが碁盤解説するときは囲碁知らなくてもトークショーとして楽しめる。


・小学生の生徒さん。
 数日前までバリ島へ3泊4日の旅行をなさっていた。
 その土産話が「動物園に2回行った」しか出てこなかった。


もしお金が余っていましたら、ください。