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でち読書 2022/12/19

やっとまともに読書ができるようになってきたので、読書や映画鑑賞については日報から独立させて記事にしていく。

「言葉の展望台」

ランダムに出会った人たちから、この人は関わりを持ち続けることができる・できない、と判断するものは「話が通じるかどうか」なのだけど、この漠然とした「話が通じる」概念(あるコミュニティでは「日本語が読める」とも呼ばれる)がどのような条件によって満たされるのかということを考えるのに良さそうな読書をしている。

言葉の多義性を逆手にとって、自分に都合の良い方向へ会話を捻じ曲げる術というのは、これは自分もやってしまいがちなことだったが、確かに暴力に該当すると思い、反省がある。では暴力・権力とは何か?ということについては、いずれ別な本の中で出くわすことになるだろう。

ポール・グライスを覚えておく。

「布団の中から蜂起せよ」

この本と言葉の展望台を同時期に読むということに、何か意義を感じる。どちらも自分が他者として読む本、自分のために書かれたものではないと分かった上で読む本だ。

そういう読書体験は数年に一度あって、雪舟えま「タラチネ・ドリーム・マイン」とかも、自分が読んでいいのだろうか、と思わされる本だった。

自分個人の加害性、マジョリティ性、もっといえば暴力、そういったものがあるとしたらどのように「外」から見えるのか、ということについての手がかりを持つことで、想像力の乏しさを補う。



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