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でち日報2023/03/03

水木金でデカフェ明け

安寧と省力に努めていたい自分と、乱調の上で暴れたい自分の、両方を慰めねばならない。

他人の振る舞いのうち、何が不幸を招いているが手にとるように分かるけれど、それを他人が言い当てたところで下らないし、自分だってやってはいけないことを踏み抜きまくって暮らしている。

フレンチ・ディスパッチでビル・マーレイが演じる雑誌の編集長が、おじさんの「正統」を示していた。これはゲスナーさんとも話したことだけど、おじさんの使命は、才能を換金できずに苦しんでいる人間に、然るべきジョブを与えることだ。

だけど…その水を受ける甕に穴が空いているのが見えているとき、それでもジョブやらを注ぎ込むだけの余剰が、今の俺には無いし、これからも無いと思う。

でも殴ることができるのは、手の届く場所にいる相手だけなわけで、たとえそれが差し伸べられた手だとしても、払いのけずにはいられない感情というものを、否定できるほど、いたるところに漂う腐臭に無自覚ではない。

空論を実利へ。コーヒーをじゃがいもへ。悪徳を生存の糧へ。人類や社会に対してではなく、俺ら・ウチらの文化的社会的充足を、怒りすぎて無音になってしまった怒りによって、極めて無責任に為しつづける。カビのように遅く、終電のように間に合わず、仕方のない夜道のように進む。

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