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2月17日 電波塔がある集落のシナリオフック

今日もシナリオフックを書こうと思う。
日記としては朝から晩まで働いた。以上。

さて、今日も懲りずに『日本現代怪異事典』の適当に開いたページからシナリオフックを考える。
廃墟にまつわる都市伝説として、自殺電波塔と呼ばれる存在を知っているだろうか。

多重人格者の少女が、ある晩村人全員をさまざまな凶器で惨殺し、その後元人格の彼女に戻った時、罪に耐えきれずに電波塔の二階で首を吊ったという都市伝説だ。それ以降、その電波塔は霊の溜まり場となり、新たな被害者を誘発する電波を発するという…。

この都市伝説をオマージュしたクトゥルフ神話のシナリオが作れそうだと思う。
【導入】
オカルト掲示板で噂になっている、とある村にまつわる怪奇現象についての調査に向かう。理由は単純な興味でも、そこに住む知人からの依頼でもなんでも構わない。
【村での内容】
村人は皆優しく、昼間はゆったりと過ごせる。12時と18時になると、例の電波塔から古めかしい音楽が流れる。いつ誰が歌った何の曲か分からないが、何処となく不気味なメロディーだ。その曲が流れたからといって、特に村人に変化は無い。
【異変】
その晩、真夜中に壊れたラジオから発するような、嫌なノイズ音が村全体に流れる。探索者は騒音に飛び起きるだろう。外に出ると、雲ひとつない空だが、なぜか月すらも浮かんでおらず真っ黒だ。周囲を確認すると、自分達を残し村人全員が消えてしまっている。電波塔がぬらぬらと揺らめき、朧げな形に見える。自分達は村に良く似た何処かへ迷い込んだのかもしれない。
隣家を探索すると、大きな古時計が目に入る。今は11時55分。
近くの部屋では少女の日記を見つける。奇妙なことに、その日記は日付ではなく時間を区切って、今日1日のことが書かれている。
「12時 電波塔のメロディーに乗せて あいつがやってくる」
古時計が正しいのであれば、あと5分後だ。あいつ、とは何だろうか。

という、時計と日記がリンクし、恐ろしい未来が分かっている中で探索を進めていくというものだ。先が分かるからこその怖さが無いだろうか。

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