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2月14日 バレンタインのシナリオフック

世間はバレンタインなんだろうが、8:30~20:00の残業で一日が終わっただけだった。連休があったものの催事にも行かず、通販でルタオのチョコレートケーキを取り寄せるのみのイベントになってしまった。

バレンタインにちなんだシナリオを作ろうと思ったが、気力が無かったので、フックだけ置いておく。
お菓子が絡む怪異といえば、そう、「飴玉ばあさん」。中学~高校に突然現れるお婆さんで、バスケットに一杯の飴玉を持って、学生にアメを飴玉を配る。この飴玉を食べた人間は願いが叶うが、同時に災いも訪れるという都市伝説(様々な説があり、学校であった怖い話でも登場。ちなみに新堂2話。)飴玉婆さんがあるなら「チョコレート兄さん」があっても良いのではないか。

■シナリオフック
【導入】
バレンタインの日に、下駄箱に現れる「チョコレート兄さん」の噂を調べるため、女子校に潜入するシナリオ。
「チョコレート兄さん」を呼び出すためにはいくつか条件がある。

①バレンタイン当日の朝に手作りしたチョコ菓子を用意する。
②「チョコレート兄さん」宛のラブレターを書く。その時必ず、チョコレート兄さんという呼びかけを三回行い、夜23:59に下駄箱で待ってます、と書く必要がある。
③左から三番目、下から二番目の下駄箱に手紙とお菓子を入れておく。
④夜23時59分になると「チョコレート兄さん」が現れる。

この都市伝説を実行した女の子が翌日から行方不明になった。下駄箱にはその女の子が用意したチョコレート菓子のラッピングボックスのみが残されており、中は赤黒い液体で汚れている。溶けたチョコレートだと思い臭いをかぐと、鉄のような嫌な刺激臭。人間の血液だった。
すぐさま警察が調査に入るが、失踪少女の手がかりは何も見つからない。
探索者のもとに少女の友人から調査依頼がなされる。

■探索者について
女子学生限定探索者でもいいし、逆に女装をさせるために男探索者(隣の男子高校生や探偵)にしてもいいだろう。
夜の学校という閉塞的な空間に、怖い話・都市伝説というその地元ローカルな雰囲気が、短編クトゥルフシナリオとして良い感じになりそうだ。

■展開について
神話生物によって別の次元へ閉じ込められているのを助けるクローズド展開が王道だろう。
実は調査依頼をしてきた友人が黒幕というケースもありえそうだ。
また、心霊現象だと見せかけた、人間の手による失踪事件という、クトゥルフ神話の皮を被ったミステリー作品にしても良いかも知れない。

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