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昔聞いた伊集院光のラジオのように

中学2年生だったのか、3年生だったのかわからない。
AMラジオが大好きな友達がいた。

この友達は、自分の中では遊びについては先進的な考えを持っているように感じられ、

「彼が勧めるなら良いものなのだろう。経験してみようか」

みたいな感じで聞いてみることにした。

彼は「宮川賢の誰なんだお前は!?」内コーナーのカウントダウンワースト5というコーナーが面白いと言っていた。
これは、リスナーから送られてくるしょうもない音声テープをしょうもない順に発表するというコーナーであり、聴くに耐えない異次元に音痴な方がマリオネットを歌ったりしていた。

このコーナーだけ聞いても意味不明ではあるのだが、この意味不明な投稿を楽しむことに次第に慣れ始め、音痴な歌のトーンで歌うことに慣れてしまった。

特に今でも記憶に残っているのは石焼き芋の呼び込み音声である。
音声だけ聞くと個人が悪ふざけででっち上げた放送には感じられず、ちゃんとそういう放送をしながら走っている車があるのだという風にしか感じられない音声であった。

「僕も私も石焼き芋。僕も私も石焼き芋。
ぽっかぽっかの石焼き芋。
ポッカポッカポカポカポカジャバ。
ポカポーーーーーーーーカポカポカポカのポッカポカ。
ぽっかぽっかぽかぽかぽっかのぽっかぽかぽーーーーーーーーーーか
ぽっかぽっかぽっかぽかぽかあああああああああああああああ」

みたいなことを言っていた。
これを書きながらまた聴きたいなあと思ってちょっと探したら、ございました。

こちらを再生すると該当箇所から聞けますのでじっくり拝聴くださいませ。そもそもカウントダウンワースト5がどういうものだったのか知りたい方は最初からお聞き下さい。

記憶の片隅にくっついて離れないものってこういうのなんですよね。
なんですよね、と同意を求められても困りますよね。

あの頃はカセットテープとラジオがあれば、楽しむことができた。
今は今の楽しみ方っていうのがあるのだけども。

同じ頃に伊集院光のUP'S深夜の馬鹿力も同じ友達に勧められたと思う。
この頭のまま、高校に入ってしまい、友達を作らずに大学生になるわけだ。

まあなんか、このラジオ漬けみたいになって過ごしていた日々があるから今の生き方もあるわけで。

色んな人生があっていいよね。色んな人生に幸あれ!
って適当に思ってしまいます。

ハマれる時にとことんハマったっていうのは人生は暇つぶし、ということを体現しているなあとも思うのです。

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