一週間50USDTでマスターする現物グリッド講座 2/22 本講座6日目
はじめに
本講座6日目です。
今日は、現物グリッドのポジション配置
について説明したいと思います。
エントリー時の初期ポジション
現物グリッドは、エントリー時に初期ポジションを保有します。
初期ポジションを、
本講習で作成した現物グリッドで確認してみます。
グリッド戦略スタート時の
基準通貨の価格を戦略価格と呼びます。
今回のグリッド戦略価格は0.007217USDTです。
画像では、平均価格と表記されている部分です。
板が薄い通貨などは、
必要ポジションの購入時に、
買い上がるため、平均と表記されますが、
今回の場合は一律0.007217USDTで約定していました。
これは履歴画面から確認できます。
基準通貨のKEYのポジションは
2,162KEY
これを
0.007217USDTで取得したため、
USDT換算ポジション額は
15.6032(小数第五位で四捨五入)です。
スタート時の初期ポジションをUSDTベースで整理します。
投資額:35USDT
基準通貨(KEY)ポジション額:
15.6032USDT
引用通貨(USDT)ポジション額:
19.3736USDT
基準通貨を購入した手数料が引かれています。
(15.6032÷35)×100=44.5806
約44.6%の資金利用率ということになります。
この戦略スタート時の資金利用率は、
設定した価格帯のどの位置に
戦略価格があるかで決まります。
初期実行画面で確認してみましょう。
価格帯設定:
0.00615-0.008150
グリッド数:
32
グリッド間隔:
0.000062
(現物グリッドは等差グリッドのため、隣接するグリッドラインの価格差が一定になります。
端数は、最上段のグリッドラインで調整されます。)
ここで一つ、注意しなければならないことがあります。
グリッド数とグリッドラインの関係です。
パラメータで設定する数はグリッドの数です。
一つのグリッドには上下にラインが存在するため、グリッドライン数は、当然、グリッド数よりも一つ多くなります。
話を戻します。
現物グリッドが初期保有する基準通貨の量は、
戦略価格より上にある全てのグリッドラインに対して買い注文を行うことから始まります。
例外的に最上段だけは、買いは入りません。
上段を抜けたら、グリッド戦略がストップするからです。
実際には、戦略価格での約定になるのですが、
この部分の理解が混乱します。
通常は、隣接するグリッドラインでマッチングが行われるのですが、初期ポジションだけは、戦略価格でマッチングされます。
簡単に初期保有ポジションを説明すると、
実行画面の右側で売りを出す分の初期ポジションを戦略価格で取得するということです。
実際には、それよりも少し多くなります。
必要なジャストの金額ではなく、
少し余裕を持った金額になります。
現物グリッドは、現物売買ですから、
空売りはできません。
必ず買いから入ります。
グリッド戦略は買いが約定して初めて、
売りの指値が出せます。
そして、売りが約定したら、1グリッド下で買いの指値が入ります。
この繰り返しです。
一つのグリッドラインに二つの指値が入ることはありません。
上記の画像のグリッドライン、
ちょうど中央の
0.007266に一つも指値表示がないのに気づきましたか?
これは、
戦略価格よりも高いラインだから
当然、戦略価格で0.007266のラインで買われるべきポジションが購入されています。つまり約定しています。
そして、一つ上の0.007328のポジションに売りの指値が入っています。
ですから、0.007266のグリッドラインにはまだ指値が一つも入ってはいない状態だということです。
初期段階だけでなく、価格が動いても、
必ず一つだけ、指値が入っていないグリッドラインが存在します。
本講座5日目はこの辺で終了します。
みなさんも、現物グリッド初期ポジションの謎、少しは解けましたかね?
また明日。
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