見出し画像

【映画】ミッション:インポッシブルの話

先日、家族で
「ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE」を見てきました😸

面白かった~♪

トム・クルーズによる「現代版:スパイ大作戦」こと「ミッション:インポッシブル」も、いよいよ来年公開の「PART.2」で終了とのこと。

もう、何度も何度も観た「ミッションシリーズ」ですが、意外にアクションシーンは覚えていても、ストーリーや敵、トム・クルーズ以外の出演者は今イチ覚えていない😅

いや、
前作を覚えていなくても、
シリーズのどこから観ても、
面白いのが本作の魅力なのですが、
映画を観た後、嫁と娘に「あの女スパイって前も出てたっけ?」とか「あの相棒の黒人って1作目からずっと同じ人だっけ?」と尋ねる始末💦

という訳で、1作目からキチンと「ミッションシリーズ」を見直すこととしました。

アクションシーンばかりに目が奪われておりましたが、なんと、シリーズ全体を通して観ると、壮大な一大叙事詩じゃないですか!
しかも、前作やTVシリーズが微妙に重なっておりますぞ💦

こりゃあ、来年公開の「TWO」の前に、しっかりと予習をしておくと、全ての伏線が回収されて、より一層映画が楽しめますね😸。

取り敢えず、「ミッション:インポッシブル」を見るにあたって、
「覚え書き」をnoteで公開します📝
(マニアじゃないので、素人的なメモです💦)


1.映画「ミッション:インポッシブル」は、実は「スパイ大作戦」の続編だった!


1960年代に大人気となったTVドラマ「スパイ大作戦」
放送は、昭和42年(1967年)~昭和48年(1973年)の第7シーズンまで続いたが、
昭和63年(1988年)~平成2年(1990年)まで、続編となる「新スパイ大作戦」がオンエアされた。

主人公は、IMFのリーダー「ジム・フェルプス」(シーズン2から)。

IMF(インポッシブル・ミッション・フォース=不可能作戦部隊)
CIA傘下にある、アメリカ政府が手を下せない「極秘任務」を遂行するスパイ組織。

“当局”から指令を受けた、チームリーダーのジム・フェルプスが、
作戦を立て、作戦に参加するメンバーを選定。
正体を隠し、メンバーを率いて作戦を実行する
というのが主なストーリーである。

なお、
“当局”の人間とリーダーは直接に会わない。
レコードまたは、小型テープレコーダーなどに録音された指令を聞く。
その際に発せられるのが、かの有名なセリフであります😸

これがTVシリーズの冒頭シーンです ▼▼▼

「おはようフェルプスくん」で始まるメッセージ。
ミッションを伝えた後
例によって、君、もしくは君のメンバーが捕えられ、あるいは殺されても、当局は一切関知しないからそのつもりで。
なお、このテープは自動的に消滅する💣」

トム・クルーズが出演する映画「ミッション:インポッシブル」
なんと、この「新スパイ大作戦」が終了した1990年から6年後が舞台という設定な訳で😮ヘェー
映画の公開が1996年ですから。

映画はリメイクで、TVドラマとは関係ないとばかり思っていましたが、実はつながっていた訳です

映画は、飛行機の中で
“当局”から指令を受けたジム・フェルプスが、チームメンバーを招集。
その一員が、イーサン・ハントだったのです。

ここから、映画がスタートします。


2.「ミッション:インポッシブル」全体の主な流れ

ミッション:インポッシブルは、来年(2024年)公開の「デッドレコニング PART TWO」を含んで全8作。
ストーリーはバラバラに見えて、実は繋がっています。
以下の流れで、2作ずつ見るとわかりやすいと思います。

【起】物語の始まり
①「ミッションインポッシブル」
②「M:I-2(ミッション:インポッシブル2)」

IMFというスパイ組織の活動してと、IMFに所属するエージェント、イーサン・ハントの能力を紹介。
①はミッションシリーズの入門編。
②はアクション編です。

【承】物語の深堀り
③「M:I:Ⅲ(ミッション:インポッシブル3)」
④「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」

孤独な戦いを強いられてきたハントが、最愛の妻を娶り、IMFの信頼する仲間と共に戦いを繰り広げる。
この③と④で、物語に厚みが出てきた感じがしますね。

【転】物語の中核
⑤「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」
⑥「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」

イーサンの前に新たな敵「シンジケート」が現れる。世界各国のスパイ組織出身のエージェントで構成される国際的な犯罪者集団との戦いが描かれます。
⑤の敵は「シンジゲート」のリーダー、ソロモン・レーン。
⑥の敵は「シンジケート」の残党「アポストル(使徒)」となります。

【結】物語の結末
⑦「ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE」
⑧「ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART TWO」

イーサン最後の敵は暴走する人工知能AI「エンティティ」。
いよいよ物語のクライマックスに向けたミッションシリーズの集大成というべき作品となっています。

見事に、起承転結で構成された物語となっていますね。


3.映画「ミッション:インポッシブル」のプロデューサーは、1作目からトム・クルーズ。監督もトムが指名。


1996年に公開された第1作から、現在2023年に公開されている新作「デッドレコニング PART ONE」まで、8作全てのプロデュースをトム・クルーズが一貫して務めています。
監督が別人のため、作品によってテイストが違う感じがしていましたが、
プロデューサーのトムの意向も反映されていた訳ですね。

とはいえ、個人的には1~3作目までは、同じイーサン・ハントでも、何だか別人のような印象を受けておりました。
監督の意向だったり、センスによって、トムと共にイーサン・ハントというキャラクターを作り上げていったのですね。


①「ミッション:インポッシブル」(1996年)
 監督/ブライアン・デ・パルマ


トム・クルーズが初めて映画プロデューサーに挑戦した作品。
トムが選んだ第1作の監督はデ・パルマだった。
デ・パルマは、ヒッチコックに強く影響されていて、彼の作るサイコスリラーの演出は秀逸。
中学生の頃に偶然観た「殺しのドレス(1980年)」は傑作でしたね。
「キャリー(1976年)」や「アンタッチャブル(1987年)」も、デ・パルマの作品。
一方で、作品の出来不出来が激しいと評価される監督でもあります。

改めて第1作を観ると、まぁ27年も前も作品なので、古くさい観もありますが、ヒッチコック風のスリラー仕立てで、面白い作品となっています。
「デッドレコニング」は、このシーンをオマージュしたのか
なんて、思わぬ発見もあります ♪


②「M:I-2(ミッション:インポッシブル2)」(2000年) 監督/ジョン・ウー


第1作目が「スパイ大作戦」「新スパイ大作戦」の続編だったのに対し、
2作目の「M:I-2」からが、イーサン・ハントの新たな「ミッション:インポッシブル」となります。
トムが2作目の監督に選んだのは、香港の映画監督、ジョン・ウー。
「男たちの挽歌(1986年)」や「レッドクリフ(2008年)」で有名な、バイオレンスアクションものを得意とする監督ですね。
「ジョン・ウー・アクション」と称される独特のアクション表現が有名で、戦闘中に飛ぶ「白いハト」の演出は本作でも登場しています。

他の作品と比べて、ちょっとハードボイルドタッチで、毛色の違った作品。
ちょっと迷走している感じもするかな😅。
ただ、この作品以降、トム・クルーズが自ら演じるアクションシーンが、ミッションシリーズの代名詞となります。


③「M:I:Ⅲ(ミッション:インポッシブル3)」(2006年) 監督/J・J・エイブラムス


今や大ヒットメーカーで、「新スタートレック」「新スターウォーズ」を手掛けるJ・Jが初めて監督したのが、ミッション3だった(驚)。
3からJ・Jの制作会社「バッド・ロボット」が制作に加わります。

(©︎Bad Robot Productions)

冒頭のイーサンが結婚するという私生活の部分を描くことで、人間イーサン・ハントに焦点を当てた、厚みのあるドラマに仕上がっている。
但し前作、前々作と比較して、アクションシーンも地味、敵役の役者もパンチが弱い。
やや物足りなさも感じるけど、まぁまぁ面白い良作😅
但し、ミッション後期シリーズへの分岐点となる作品なので、見ておいた方が良いですね。
3を観ておくと、4以降の話に深みが増します。


④「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」(2011年) 監督/ブラッド・バード


ミッションシリーズを代表する傑作。この作品の成功が、ミッションシリーズのターニングポイントとなったと思います。
但し、アクションシーンがド派手な一方、場面転換も多く、物語が複雑すぎて、話に付いていくのも必死ですね💦

監督はアニメ出身のブラッド・バード。
代表作は「Mr.インクレディブル(2004年)」。
実写映画は初ですが、CG 使い方も効果的で、スタイリッシュで迫力ある作品に仕上がってます。


⑤「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」(2015年) 

⑥「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」(2018年)

⑦⑧「ミッション:インポッシブル/デッドレコニング」(2023年・2024年)   

監督/クリストファー・マッカリー

ミッションシリーズの5作目以降はC・マッカリーが担当。
元々は脚本家で、「トップガン マーヴェリック」の脚本も彼が手掛けています。
トムとC・マッカリーは、映画に対する考え方で意気投合しており、脚本家だったマッカリーを「ローグ・ネイション」の監督に推薦したのもトムだったそう。
以来、ミッションシリーズの監督は、マッカリーが務めています。

なお、3から作品に協力してきたJ・Jと「バッド・ロボット」は「デッドレコニング」から制作を外れています。


思わぬ発見があった「ミッション:インポッシブル」シリーズ。
予想以上に「デッドレコニング」が面白かったので
ミッションシリーズに沼ってしまいました😅

これを機会にシリーズを最初から見直すと、「ミッション:インポッシブル/デッドレコニング」がより一層楽しめますよ。
 ▼▼


最後までお読みいただきありがとうございました
m(_ _)m

それでは🖐

(2023年9月9日投稿)



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?