〜とにかく笑えれば。最後に笑えれば。〜
「笑い」とは人間に欠かせないものだ。辛くなった時は現実逃避として芸人さんのネタや日常の笑いに救われていた。「笑う門には福来る」とは良い言葉だ。しあわせな人には常に笑みがある。美男美女、金持ち、偉人、成功者など、日々充実している人には常に「笑み」がある。「笑み」を浮かべている老若男女を見ていると、私までしあわせや喜びが伝播し辛いことが吹っ飛んでしまう。なにより、日々、すべてを笑いに変える関西人マインドに救われている。
人生を振り返ると、私の身の回りには「笑い」があった。小学校では、デブだったこともあり「日村」というあだ名でいじられていた。また、私の運の悪さや運動神経の悪さから私の行動は笑えるようだ。運動会の徒競走でもスキップしていたらしいw(後で母親から聞いたが、親御さんたちから笑われていたらしい。一周回って「〇〇くんって自分の世界があっていいよねともw」)。どうりで、50m、12.5秒だったわけだw。東京の小学校ということで、「いじり」は軽いいじめのような感覚だったがそんなに悪い気はしなかった。転校生の私にとっては「馬鹿にされるやつ」担当としてクラスの一員になれた気がしたのだ。ほどなく、いじめられっ子組として頭角を表した私はデブのMUくん、多動症のTYくんとともにクラス全体を苦笑の渦を巻き起こしていた。
中学に入ると、「いじり」が多少和らいだ。入学して初日にばちばち喧嘩して友人となったMZくんと、サイコパスのTKからサウンドバック2号と呼ばれ廊下を歩くたびに膝カックンや殴られたりされた。滑舌が悪く三四郎小宮ぽかったこと、女子30対男子1の部活に1人入っていたこと、シャツin真面目クンだったことが、逆に変なヤツとして女子ウケも良かったようだ。ここで、人生最大のモテ期に到来した。単に女子が話しかけてくれていただけだがw。部活の合宿で失神し女先輩に抱いてもらい介護室に運ばれたり、合奏中・分奏中には必ず音程・テンポ外し、毎回ひとりで立たされ指摘されるポンコツっぷりが、女先輩の母性本能をくすぐったのかなぜか可愛がられた。おかげさまで、えちえちな女帝先輩方がたむろしている楽屋への出入りが許されるなど特典があった。単に存在感がなく気づかれなかっただけかもしれんがw。思春期スケベ童貞だった私は、スカートの隙間から見え隠れする聖域に視線が行き、毎日興奮していたw。実に良い青春である。
今田耕司氏が脱走したことで有名な某高校に引けをとらない治外法権の山奥にある高校では、無事メンブレした。何人もの脱走失敗武勇伝があり、近所のアメリカンスクールの学生からは「concentration camp」と呼ばれていたその学校での思ひ出はブラックメモリーだ。何を言っているのかわからないポンコツ野郎は「外人教員」と「オタク」にはウケがよかったが、自称インテリには刺さらず、ガチのいじめにあった。それでも、いじめられっ子部屋をつくり、自分より個性的な先輩や後輩や同期とともにしょーもないことでゲラゲラ笑っていたので、3年間の収容所生活?にも耐えられた。大学でも、ポンコツのくせに気に食わない教授に毎回突っかかったりした言動が、周りから笑われた。
社会人になっても、会社では元寿司職人の先輩とマッチョ大先輩にいじられ、優しく面倒見が良い同期とVaundy風な後輩とともに深夜の中洲に繰り出しながら上司いじりをしてみたりと「笑い」があったことで辛い日々も耐えられた。最近でも、発注者の鬼注文を愚痴としての笑いのネタにし、少しは精神状態が保たれているようである。やはり仕事でも「笑い」がないと耐えられないようだ。辛すぎて笑うしかないのかもしれないが。。。最近は、私の特技の自虐ネタが通用しなくなってきている。闇堕ちし落ちこぼれすぎて本当に可哀想な状態なので、周りは反応に困るんだろう。せめて、笑ってくれよ。
果てしない業務量や、要求される知識量・言語化能力に耐えられる気がしない。コサキンは、辛かった若手時代のおかげで成長できてよかったとおっしゃていたが、やはり下積みを経験していると大変辛いものだ。何をするにも消極的になっている今の私は成長できないのかもしれない。そんなネガティブな思考に陥っていた時にふと思った。そうだ。今は笑えなくても「後で笑い話になれば良いじゃないか」と。きっと、過去は美化するに違いないのだから、少しの負荷や理不尽には耐えてみようかと。常にそこにどんなに「笑い」があるのかと、「笑い軸」も追加して「ヤル」か「ヤラない」かの選択をしても良いのではないか。
そんな風に思っていると、私がこの仕事をしたかった原点を思い出してきた。そうだ。私は楽しく誰もが楽しく笑っていられる空間を創りたかったのだ。まずは、自分が笑わなければ、他人を笑わすなどできないよな。とりあえず、ウルフルズの「笑えれば」を聴きながら、ほっこり笑えるネタを探すことに注力したい。
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