2022年4月13日の乾杯
2022年4月13日の乾杯。街はすっかり春めいて、でもコロナは高止まり安定だし、連日流れてくるニュースのトップは遠くの国の戦争とその先に垣間見える世界の変わり方のことばかり。
久しぶりに夕方のひとときに、そんな日常を過ごす中で感じたことや、佐藤佐吉演劇祭をはじめとする今の演劇や美術展のことなどを語り合います。
👨演劇のおじさんと
👩おねえさんです。よろしくお願いします。
👨こんにちは。よろしくお願いいたします。今日はひさしぶりに日のあかるいうちからのお話ですね。
👩そうですね。もう少ししたら傾き始めるぞ!くらいな
👨ちょっと傾いている時間ですけれどね。春分もとうに通り過ぎたのでまだまだ明るいですね。
👩あたたかくなってきましたね。
👨途中がないからね、季節も。
👩冬!夏!!みたいな勢いがすごいなぁと思うんですけれど。
👨昔はもっとカーティガンを羽織って歩く時期があったような気がするのだけれど。
👩ありました、ありました。
👨私、今年はカーディガンを一回着ただけでもうシャツ姿みたいな。で、そのカーディガンはずっとバックに入れっぱなしになっているのだけれど。
👩あはは、でも、夜はまだ寒いですからね。
👨まあまあ、夜はね。
👩まだ一枚ではちょっと出かけられないのですよ、おねえさんは。
👨そうだね、私も、今言ったように良い歳で不安は不安なので、一枚羽織るものをバックに詰め込んでみたいなことになるんだけれど。
👩そういうのって必要ですよね。日が落ちるとやっぱり一枚着ないときつい。
👨うん、まだまだ日によってはがくんと寒くなるしね。
👩そうそう。。
👨この季節、いつ北風が吹いてこないとも限らないという恐怖はまだあるから。自分を守るのは自分だけだし。
👩うふふふ。確かに。
👨でも一方でもう、桜も散って。完全に。
👩はい。
👨コロナもかなり高止まりですけれどね。今のところ、周りの国のように爆発しているような感じはないし。
👩そうですね。高止まりしているのは良くないのだけれどね。
👨うん。でもなにか高止まりに慣れてきたという感じはするけれどね。
👩人間は慣れる生き物だから…
👨うん。あと戦争の方もね、連日ほんとうに酷いことがニュースにはたくさんあるのだけれど、一ヶ月間ずっと見続けていると少しずつ鈍感になっていってしまう自分が怖い。
👩そうですね。本当に怖い。そうなってしまうからこそ、自分でしっかり情報を選んでいかないといけないですね。
👨亡くなった母が言っていたけれど、戦前の平和な時期から開戦まで、最初は家族もいろんなことにびっくりしていたんですって。新聞の一面での中国のこととか。だけど、段々その変化に祖父や祖母や叔父も世間自体も慣れてきて、気がついたら太平洋戦争になっていたという。
👩本当にあり得ないことが毎日のように、連日のようにさ。徐々に、徐々に、自分たちの日常に溶け込んで言ってしまうと、気がついた時には酷いことになるっていう。戦争ってさ、日常に紛れ混んできて。気がついたら、とんでもない、どうしようもない状態にまで突き進んでいるというのが戦争だって聞きました。
👨だって、第二次世界大戦に至る道のりにしても、ヨーロッパは最初ヒットラーがあんな人だとは思っていなかったわけでしょ。
👩うんうん。
👨だけど、実際には今のプーチンさんのようにとんでもないことをやるようになっていったわけだから。
👩あの、蛙を水に入れてあたためていくと茹だってしまうという。残酷だけれど。そんな状態。
👨そうそう、まさにその状態だと思う。
👩うん。いつの間にか死んでしまうぞって思う。
👨最悪のシナリオを歩むと、それで気がついたらいつのまにか昔の平和のことなんか忘れているのだろうね、きっと
👩いやぁ、怖いですね。やだね、それ。なくして初めてそういう日常がどれだけ尊かったかと気づくわけじゃん、きっと。だからなくす前にちゃんと止めていかないと。
👨うん、
👩だけどどうやったら止まるの、ロシアは。
👨いやぁ、そこのところが誰にもわからないのが一番怖いのだけれどね。
👩というか、ロシアというかプーチンさんでしょ。
👨うん。まあ、逆にロシア側から考えるとどうのこうのって言っている人もいるみたいですけれどね。
👩でも、どうなの、やっていることはさぁ。
👨うん。戦前の日本って海外からみるとどこか同じような感じで、大東和共栄圏とか言っていたわけじゃない。
👩まあね。そうだけれどさ。
👨もちろん私はロシアが正しいとかミリほども、ミクロンほども思ってはいないけれど、だけど、彼らには彼らの理論があるのだろうなとは感じるけれどね。
👩うーん、そうね。
👨おねえさんより私は長く生きているんだけれどね、
👩はい
👨でも、長く生きていても、生まれたときから今ものんびりと平和な時代に浸っていたというのはおねえさんと変わらないので。
👩うんうん。
👨だから、私もあからさまに伝わってくるこんなことに直面するのって初めてなのですよ。もちろん私が生きている間にも世界のあちこちではいろいろにあったのだろうけれど、それがSNSとかいろんな技術の進化もあって、今回はもろに伝わってくるじゃない。これまでは今回ほどそれを実感するまでの機会が少なかっただけショックも大きいということはあるのだと思う。
👩ショックよ。現実味がない。
👨ほんとに海の向こうの戦争だし、まあそのことで物価が上がるとうようなことはあるんだけれど。その、日常のこととしてミサイルや爆弾が飛んできて、戦車が街をうろついているとかニュースとかを見ていても、心が痛み辛くても、ふっと戦争映画を観ているみたいに感じる部分があるものね。
👩ああ、そうね。
👨なんか、いかんなぁとおもいつつも。
👩うんうん。
👨でもね、そういうなかでもお芝居はちゃんと続いていますからね。
👩そうですね。いやぁ役者はすごい。芝居はすごい。芸術は死なないですよ。
👨そう、芸術はヤッパリ死なないのですよ。
👩うん。大事なことよね。
👨そういえばね、先月になるのだけれど、「かながわ短編演劇アワード」というのがあってね。
👩なんですか、それは。わくわくするような響き。なにそれ。
👨うん、今年度は終わって来年度もまた実施されるみたいなのだけれど、短編戯曲のコンペティションと演劇のコンペティションが開催されているんですよ。
👩はい。
👨たまたま、前にお話しした「エンニュイ」が、決勝に出るって前回公演の時に出演者の方が宣伝していたのでチケットを買っていて。まあ、エンニュイ自体は残念ながらコロナ関連のことがあって出場辞退になってしまったのですけれどね、
👩残念だね。
👨ほんと残念だったのだけれど、それでも他のパフォーマンスもそれぞれに本当に個性的で面白かった。身体をたくさんに創意をてんこもりで使うところが多くてみごたえがありました。
👩へぇ。
👨で、その後短編戯曲のコンペティションの公開審査もやっていてね。その様子はライブ配信としてネットでも流れていて観たのだけれど、それがまためちゃくちゃ面白かったの。
👩ほう。うふふ。
👨その、なんていうの、審査員達の人選が結構濃いんですよ。瀬戸山美咲さんとかね、松井周さんとかね。あと、鳥公園主宰の西尾佳織さんや、あと文学座で演出をされていて、えーと。秋に新国立劇場で須貝英さんの作品を演出する予定のえーと、
👩そうなの?!須貝英さん!すごいね。
👨それに関する須貝さんのツイートを観たら、それはもう、気合いが入っていたもの。
👩それはそうだよね。
👨彼は元々ものすごく才能がある人だから。それがこうして新たな場に見いだされ始めているというのはとても嬉しいのね、私も。
👩嬉しいな、なんか。嬉しいし嬉しいだろうなぁって思う。
👨彼の演劇というのは、次世代というか、極めて新しいセンスを持った今様だからね。今様のセンスやテイストを持ち続けている劇作家であり演出家なのでね。
👩うんうん。
👨まあ須貝さんのことは、彼が主宰する「Mo’Xtra Produce」の公演が来月にあって予約しているのでその観劇後に話すとして。その審査がめちゃくちゃ面白いんだ。あ、そうだ。あと大池容子さんも審査員でね、
👩ほうほう、そうなんだ。
👨あの、うさぎストライプの。
👩存じております。
👨ということはさ、さっき言いかけた文学座の稲葉賀恵さんも含めて審査員が全員演出家の顔を持っているのですよ。
👩うふふふ、はい。
👨そうすると、自然とその作品を自分が演出するときにこういう感じになるからこうだという考え方で語られる審査員の方が多くて。
👩ああ、おもしろいね。
👨聞いていると、おのずから審査員それぞれの演出の個性というか特徴がもろに感じられるの。
👩なんて贅沢なんだろう。めっちゃ面白い。
👨たとえば西尾さんなんかは戯曲の解釈をとことんまで突き詰めて語っていくわけですよ。一方で大池さんなんかは、戯曲の構造をしっかりと見定めて、彼女の視点からみたその良いところも悪いところもサクサクと評価をくだしていく。
👩あははは
👨これはこうだとロジックをかけて分析してくれるのがとても小気味よいのね。瀬戸山さんはどちらかというと情緒的に深く判断している部分も感じるし、文葉賀恵さんは良い意味でオーソドックスに戯曲を扱っていたように感じた。また、審査会の司会者的な役回りの松井周さんは一度外側から客観的に戯曲を観ているなぁと思ったし。
👩へぇぇぇぇ
👨最終選考に残った戯曲は審査会まで公開もされていて、私も事前に読んでそれぞれに対するおもしろさも感じていたのだけれど、それよりもなによりも、審査員の皆様のコメントの方がおもしろくて。
👩あははは、あのさ、演出家とか劇作家とか、まあ役者もそうなのだけれど。役者ってけっこうニュートラルな必要があったりもするじゃないですか。
👨確かにそうではないと、演出家が変わったときについていけないかもしれないですしね。
👩個性が強い人はさ、もうその、刀を研ぎ続けていくだろうけれどね?個性は俳優さん。そりゃそうだっていわれるかもだけど、劇作家さんとか演出家さんって興味深い人多いよね。
👨観客として私は、稲葉さん以外の方の手がけた舞台はそれぞれにみんな何作もみて印象にも残っているから。で、審査員の方々のコメントを聴いていて、これほどまでにそれぞれの紡ぐものの作風が感じられるか、みたいな審査だったので。
👩うふふふ。
👨いやぁ、面白かったですよ、まあ笑っちゃったりするということではないのだけれどね。
👩面白いなぁ、そうなんだ。ちょっとみたい。見世物にしてほしい。
👨いやだから、それが配信公開されていたんだって。
👩作品にしてほしい。
👨あの、山縣太一さんの『海底で履く靴には紐がない』という作品が賞をとったのだけれどね、彼はいろんな人に演出してもらいたいとおっしゃっていたから、その作品は上演されるのではないですかねぇ。
👩たのしみだな。
👨そういう催しも、日本ではきちんと平和に開かれている状況なのでね。
👩そういうものが開けるようになってよかったよね。ちょっと前だと無理だったでしょう、それって。
👨うんうん。実際コロナで中止になった催しもたくさんあったし。
👩「いつのまにか非日常が、わたしたちの日常になっている」
👨そうだね。
👩「当たり前に出来ていたことが出来て良かったなぁ」になっているって結構怖いよ。
👨それが当たり前だということすら感じないことが本来の当たり前だからね。
👩でもよかったなぁ。元気がでちゃう。そういう話題。
👨あと王子まわりでは佐藤佐吉演劇祭が今真っ盛りじゃないですか。
👩王子は変わらないでいてくれてありがたいね。
👨うん。なんかね。まずは第27班『下品なジョン・ドー 笑顔のベティ・ドー』を王子小劇場でみたのね。
👩うん。
👨この作品は初演も観ていて。それはコロナが始まる少し前だった記憶がある。池袋の空洞でやったのよ。
👩へぇ。
👨で、その時は、アメリカのホームドラマのテイストをもろに編み入れたというか誇張して演じたみたいな作品だったのね。
👩ふんふん。
👨だけど、今回は物語とかの枠組みは初演のものでありながらも、初演のテイストを抑えめにしたとてもしっかりとした群像劇になっていて。けっこう笑ったりもしたのだけれど、それだけではなくて。その喜劇の研がれ方やそこから生まれるものを観て深谷さんすごいなぁって思ったりもして。
👩うんうん。
👨でね、「たすいち」という団体の主催で目崎さんという方がいらっしゃるのですよ。目崎剛さん。
👩目崎さん!存じ上げておりますよ。
👨その目崎さんが客演をしていて、イルカから人間になって、今はUberEatsの仕事をしているっていう役をやっていて。
👩あははは。おもしろ。
👨なんていうの、彼にはちょっとこう不器用そうなイメージもあるじゃない、とても良い意味で。
👩わかります、わかります。ありますね。
👨それが、キャラクターに織り込まれた不器用さみたいなものをとてもうまく引き立てていてね。あの役は多分彼しかできないのではないかと思えるような設定でもあり出来でもあって。もとは海の生き物だから手なんかにはゴム手袋をしてね、その割にはちゃんと配送用のキャリーバックを背負ってもいるんだけれど、
👩うんうん、うふふふ。
👨思わず吹き出したりもするのだけれど、お芝居としてはしっかりとシリアスに演じているから、ただ笑うというのとも違って、じわっと深く心とらわれるお芝居だった。
👩うふふ。
👨でも、そういう風にして、作・演の方の演じる姿とか、逆もあるんだけれど、演劇に関わる方の別の引出しを観ることができるのはとても楽しいよね。
👩うんうん。
👨あとね、「短距離男道ミサイル」ってご存じですか?
👩知らない。
👨男道というのは「おとこみち」って書くんだけれどね。
👩知ってる!!
👨東北というか仙台に本拠地を置く劇団なのだけれどね、私が最初にこの団体を知ったのは、確か何年か前の日本演出家協会の若手演出家コンテストだったと思うのだけれど、そのときには押しや勢いのある劇団だなぁと思っていて。今回は佐藤佐吉演劇祭の参加劇団になっていて、『Ultimate Fancy Ojisan』という作品を上演したのだけれど、やはり進化していろいろに間口が広いというか、エンタメへの意識がしっかりしているというか、押しが緻密で強いというか。今回はSFであり、SMテイストのシーンもあってね。
👩うんうん
👨まったりしたところも、滑稽さも、切なさも、切れもあって面白かった。客席には彼らを推してるらしいおばさま方もいらっしゃって、終演後も出口までの階段できゃあきゃあおっしゃったりもしていて。
👩あはは。
👨だけど、演劇として観たときの、その描く力の鍛えられ方というか演じる真摯さみたいなものはすごく感じてね、やっぱりパワーをかけてああいう風に自分たちの味わいを貫くっていうのはとても大切なのではないかとか思った。
👩ああ、なるほど。
👨それから、「コンプソンズ」ってご存じですか?
👩お名前は聞いたことがあります。
👨そこは4編の短篇集だったのだけれど、全然違う物語が、それぞれにくっきりと研がれていてもれなく面白いの。
👨今回はいつも作・演出をやっている方が関わらずに、劇団員がそれぞれに物語を作り演出をするという試みなのね。一応公演のタイトルでルーズに繋がっているような部分もあるのだけれど、基本的には色も雰囲気もバラバラの話。だけどなんだろ、それを描く団体ならではの線の端正さや確かさがあって、どの作品もけっこう翔んでいたりシュールだったりするのだけれど、それぞれに洗練された踏み出しを感じて見入ってしまった。また作品毎に描かれる世界の方向がとんでもなく違っているのも面白いの。でもその中には、ベタな言い方だけれど、団体としての物語を描くセンスがもれなく裏打ちされているのね。
👩ふんふん
👨終演後にはこの劇団は継続して観ていきたいというか、改めて良い団体を見つけて儲けたなって思った。
👩あはは、儲けたですか?
👨儲けたというか。ほら、良いものと出会えるってなににも代えがたく素敵なことじゃないですか。
👩そうですね。なかなか自分の琴線に触れる団体に出会えるかわからないからね。
👨そうそう、そうやって出会えるという意味では、あと佐藤佐吉演劇祭関連企画として「見本市」というのもやっていたのですよ。
👩なんですか、それは。
👨それはね、まだデビューして間もないというか、旗揚げ前だったり旗揚げをしていても公演回数が少ない9団体を集めて3つのチームに束ね、それぞれに3団体各30分の短篇集公演として上演するという企画なのね
👩へぇ、面白いね。
👨で、一番感心したのはその9団体が、個性的って丸めてしまえばそれまでなのだけれど、なんだろ、今までのというか既存の演劇の印象とか匂いあってあるじゃないですか。あれっぽいとかどこどこ風とか。
👩ありますね。
👨うん、でも今回の参加9団体にはそういうのが感じられないの。みんなユニークに思えるの。
👩すごいじゃん。
👨すごいんですよ。完成度という話は別にあって。そういうメソッドでやったときに、たとえばはたして最後まで貫かれているかとか、もっと盛れるのではないかとか、ちょっとぐちゃぐちゃになってしまったねみたいな話はそれぞれにあるのよ。ただあるにしてもみんな違う表現の仕方で舞台が生まれていて、どれひとつとしてxx風とかxxっぽいというのが感じられないというのはすごいなぁって思って。昔だったらどういう劇団に憧れてとかああいう団体風の演劇を作りたいということがけっこうあったじゃないですか。
👩うんうん、ありましたね。
👨多分そういうものがないのではないかとすら思うような作られ方。
👩うふふふ。
👨それが全部そのままうまくいくか私にはわからないけれど、まあ、新しいということははそれだけ踏み越えていかなければならないものが多いはずだから行き詰まらないかなぁとかいう心配がないわけではないけれど、だけど、少なく九つの種が演劇に新たなものとして、新種として蒔かれるというのはそれだけでもすごいことだなぁと思って。
👩うんうん。
👨あと、そうやって、ばらばらに生まれたものをひとつの舞台に乗せる仕組みを作ってくれると、観る側としても一気に新しい舞台に触れる可能性が広がるじゃないですか。
👩そうですね。しかもこんな時期にちゃんとしっかりそうやって自分のものを作りたいってやっているというのは相当すごいですよ。かっこいい。
👨そう。
👩これからが楽しみですね。
👨良いものを観たというよりは、それを超えて、こんな時代だからということも別にして、かれらがエンジンになってのなにか新しい黄金期がいつか来るのではないかという期待も芽ばえたりした。かと思えば、今こまばアゴラ劇場では青年団の代表作のひとつ『S高原から』が絶賛上演中でして。
👩そうだ、そうだ。
👨見本市のお話をしたからといって別に『S高原から』が新鮮ではないなんてことはまったくなくて、また今回のバージョンは今までとはちょっと雰囲気というか肌触りが違っていて面白かったですけれどね。
👩ほう。
👨ちなみに『S高原から』ってご覧になったことはありますか>
👩『S高原から』…
👨あの、要はサナトリウムのお話で
👩サナトリウムの話・・観たことある!!
👨まあ、20世紀の戯曲ですけれど、時代を全く感じない普遍性のある戯曲だし、何回か再演されていますからね。要はサナトリウムの談話室みたいなところが舞台で、そこに交わる療養している人たちや面会に訪れる人たちや療養所スタッフの風景が、例によって平田オリザさんのメソッドで1時間40分くらいに描かれていくのだけれど。
👩はいはい。
👨あのね、思い返してみると、もしかしたら私って一番最初にこまばアゴラ劇場で観たお芝居って、この芝居かもしれないのですよ。
👩そうなんですか
👨もう随分昔の話だから定かではないのですけれどね。そのあと2回くらい多分観ていて。ただ、これまでのどのバージョンであっても最後に残るのは、ゆうてもサナトリウムだから、病気があって、そこには身近に死があるわけじゃないですか。その緩やかな滅失の感覚というか。舞台からそういう雰囲気や空気を感じて、やがて空間全体に揺蕩うものに浸潤されていくような感覚だったのだけれど、
👩うんうん。
👨でも今回は、織り入れられた一つずつのエピソードが立っているというかどこか独立しているような感覚もあってね。
👩へぇ。
👨キャラクターのその場所にいる期間が割合と明確じゃないですか。入ったばかりの人と、3ヶ月くらいたつ人と、もう長期療養を続けているひととみたいな感じで、それぞれに描かれるものがあって。
👩ありますね。
👨以前に観た舞台では、それらが醸す色が重なり合ってサナトリウム全体の空気だったのだけれど、今回はその一つずつのエピソードがそれに先んじて際立つというか残るの。
👩ふんふん
👨そこには、俳優たちも比較的新しく青年団に入った俳優たちが綴るドラマと、青年団の描く時間に熟達した俳優達のお芝居と、それらの枠を組める手練れの俳優達が垣間見せる時間があって、で、それぞれが物語の懐というかそこから見える時間を持って残る感じがして。まあ、観たのが初日だったということもあるのかもしれないけれど、それらから空気は形作られているのだけれど、どこかひとつに煮崩れずに、混じり合わないそれぞれがあって、そのことがとても新鮮にも感じて。
👩なるほど。
👨それは、ひとつには座組の個性から生まれているのかなぁとも思うのね。でもさ、青年団という団体はそういう様々な色を醸すほんとに良い俳優たちがどんどん入ってきますよね。
👩うふふ。しっかりとした体制としっかりとした作品とがあるから、そこには人が集まりますよね。
👨前に「日本のラジオ」を観たときや最近では「ムシラセ」の公演で印象に残った瀬戸ゆりかさんとかも、気がつけばしっかりと青年団の団員で今回も良きお仕事をされていますものね。なんか独占企業という感じがしないでもないけれど。うふふ。
👩まあ、独占企業になるためにはそれだけの理由があるわけだからね。みんなそこが良いって選んでいるわけだから。素晴らしいことよ。
👨間口も広いんだろうね、いろいろに。
👩そうそう。詳しくはわからないんだけれど、役者がやりやすいようにしてくれているのでしょ。
👨私も観客だからその辺のことはよくわからないけれど、でも、いろんな俳優や演出部の人たちを見ていても、自由に行動をしつつ青年団という帰るところを持っているというイメージはありますよね。
👩そうそう。あと小屋を持っているって大きいよね。
👨それは大きいだろうね。小屋に稽古場もあるしね。今建て替えているけれど青年座でも、あと文学座でも小屋があるところっていうのはそれぞれの色をもった舞台を作り出すことができるのだろうね。
👩うん、作れるつくれる。中に、そのなんだろうね、家族感ではないけれどさ…家族経営をしているわけではないのですけれど、なんというかそのちゃんと座れる…昔ながらの伝統があるところも。新しい人たちが入ってくることによっての新しい風を受け入れているし、変化もしていっているし、あと変化せざるをえなかったというところも大きいと思うの。その、コロナはよくない、 コロナは早くなくなって欲しい、早くけりがついて欲しいけれど、ただコロナがあったからこそ動いた、自分が成長した、もう昔からそうだからというもので変わりづらかったところが変化したということは功績としてあるよね。
👨なるほど。
👩コロナの功績ではないよ。コロナと戦った俳優、演劇人達の功績だよ。すばらしい。
👨しっかりとちゃんと立ち向かえたということだよね。
👩そうそう。
👨そうなんだよね。古い団体というか伝統を持った劇団というのは昔からの人たちがやっていると思っていたのだけれど、若い人たちがたくさん自主公演をやったりとか、そういう力もあるよね。
👩うんうん。そうなのよ。
👨若手自主公演みたいな感じのものを何回か観に行ったのだけれど、やっぱりね、ちゃんとその伝統のメソッドというのはどこかに感じつつ、でも新しくておもしろいんだよね。
👩文学座の若手の自主公演っておもしろくない?一昔前だけれど、素晴らしい俳優さんってめちゃめちゃいるし、先輩もめっちゃおもしろい人だし。でも、頭がかたいひとがいるとかいうことじゃないのだけれど、やっぱりなんというかね、うふふ。一昔前ですよ。おねえさんが関わっていたときぐらいのことなんだけれど、やっぱり体制に対する鬱憤みたいなものってどこでもあるじゃない。
👨はいはい。
👩どこでもあるのよ。その、どんなにいいところだって、体制に対する鬱憤みたいなものは。文句じゃないけれど、こうしたらもっと良くなるのではないかみたいなものはあるんだよね。まあどこでもそうだと思うけれどね、おねえさんは文学座に関わらせていただいたことがあったので、文学座でもそれはあったよ。自主公演とか若手の演出家が中心になってやっている公演は挑戦的でおもしろいの。
👨うふふ。。
👩昔からの伝統のものが面白くないって言っているわけではないですよ。それはもう断じて違うよ。でもなんかとんがっているんだよね。文学座のアトリエでこれやるみたいなのがあって面白かった。
👨あははは。
👩やるかねぇこれをみたいな。うふふ。
👨あはは。でも、今中堅になってきている人たちっていうのはそういう匂いが割合と少ないよね、昔に比べると。
👩それは確かにね。うん、少ないかも。
👨もっとなんかこう自分の演劇を楽しむ、人生を描くみたいなそういう志の方が強い感じがするけれどね。
👩ああ、そうだね。まあそうならざるを得ないんじゃないかな。
👨まあ、時代というものがね。
👩そうそう、状況がね。だと思う。
👨そういう話であれば『明日のハナコ』を観てきましたよ。
👩はいはい。
👨あれは、福井の高校演劇祭で原発の話があったりとか、少しだけ差別用語がつかわれていたとか言う理由で、大会で発行された戯曲集がすべて回収されるは、ほかの出場校については福井のケーブルテレビで舞台が放映されたにもかかわらずそこだけが放送されないはとかということがあり、作り手から観客まで問題を感じ揉めたというものなのだけれど、
👩うん。
👨あのね。素直に面白かった
👩うふふ。
👨戯曲としては本当によく出来ているし、そういう問題があるとかないとか全然関係なくお芝居としておもしろい、あれは。
👩もったいないねぇ、じゃあ。
👨終わってから、演劇のことをよくご存じのおじさまたちと話もしたのだけれど、みんなで首を傾げてどこが悪かったのだろうねぇって・・。
👩あははは。
👨まあ、東京ではわからない福井という土地柄があって、そのなかでは原発の話題についてはどうしても忖度するようなところがあったりなのかなって、
👩うん
👨そんなことを考えたりもしたり。またこの時節ちょっと禁じ手だったのだけれど、安全を確保した上で作り手の方とも少しだけお話をさせて頂いて同じような話を伺ったりもしたのだけれど。観ている分にはそういう要素が全く感じられない、気にならない作品でしたね。
👩ふんふん
👨しかも、今回はプロの俳優達がやっているから、戯曲に仕込まれているエンタメ性のようなものを更に引き出してくれるのですよ。会場は梅ヶ丘のBOXっていう、燐光群が稽古場として持っているスペースで。
👩ああ、はいはい。
👨あそこに30人くらいと間隔をとっての公演だったけれど、終わってみると場内がその面白さであたたまっているなぁというのが実感としてわかるの。
👩うんうん。
👨そこにはもちろん俳優達の技量や頑張りというのもあるのだけれど、とにかく、たとえいろんな前知識なしに観たとしてもこの舞台は圧倒的におもしろかったね。
👩ああ、いいなぁ。それは観たいなぁ。どういう形でもいいから。
👨あちらこちらから上演したいという話はあるみたいなので、またやるのではないですかねぇ、この作品は。
👩映像化もしてほしいなぁ。
👨すでに上演した団体もあって映像化されている可能性もあるし、今後も上演が増えていくのであれば、映像化される可能性もあるよね。
👩うんうん。
👨戯曲を読んでもおもしろいもの。戯曲はすでに公開されているから。
👩読もうかなぁ。
👨それは是非に。戦前から10万年先の世界まですっとんでいけますから。
👩うふふ。おもしろ。
👨まあね、今、こういう時期にもいろんな演劇が息づいているというのは素敵なことですよ。そういえば「カミグセ」も面白かった。「カミグセは」ご存じですか?
👩はい。
👨カフェ ムリウイという祖師谷大蔵での公演だったのだけれど、案内メールでもツイッターでも開演の10分前ぐらいには来てくださいというおすすめがあったのね。会場は屋上の半分に建物が建てられている感じのカフェで、のこり半分の野外スペースにむかって大きめの窓があるのよ。で、入場したときには閉じられていたそのカーテンが開演前に開かれて、窓が開けられて舞台が始まるのね。実際には朗読があったり、ラジオ番組の態がつくられたりするのだけれど、その開演前とあと終演のときに作り手によって窓とカーテンが閉められることで、演じられたことがひととき開かれた心に去来した作り手の記憶や想いのありように残る。主宰のつくにうららさんってそういう心の切出し方が昔からほんと上手で。
👩うんうん。カミグセはおもしろいですよね。けっこう私好きなんですよ、カミグセさん。
👨わたしも大好きで公演があるたびに観に行っていたのだけれどね。やっぱり彼女もそろそろ30歳くらいになるんじゃない。昔とても若かった人でもやっぱり齢は重ねるのでね。
👩誰しも、だれしもね。
👨わたしなんかもう最たるものだけれどね。で、その中にうつろい、あるいは蓄積した日々のいろんなことをちゃんと表現出来る力、表現の地力というか、それを形に出来る力が齢に併せてついていくというのは、観ていてもわくわくするようなすごいことで。でもコロナが始まってからずっとなかなかそういうものが表現できなかったのが、やっとちゃんと表現できるように戻ってきたようにも思えて、それも素敵なことだなとも感じたのね。
👩そうか、いろんなことが起こっているんだなぁ、世の中は。
👨そうそう、演劇から離れるけれど、メトロポリタン美術館美術展もよかったよ。時間毎の入場予約制をしてくれているので、安全ということに加えてわりとゆったり観ることもできて。モネなんかも、彼の作品にしてはそれほど大きいものではないけれど、ちゃんと水の透明感を感じられるくらいに距離をとって観ることができたし。フェルメールも一点あって、それもわりとゆったりと眺めて、そこに佇む時間に浸ることもできたし。65点とそんなにめちゃくちゃ絵を並べているような感じでないのもセンスがよいなぁと感じた。会場の雰囲気作りや絵の順番なども含めてキュレーターの方のセンスがとてもよい美術点なのだろうなって思う。
👩私も、ちょっと自分の心と相談しながら行こうと思います。私は私でねちょっと心が疲れてしまっているところがあるので、
👨まだ、ちょっと厳しいですか。
👩すぐにペッとなおるものでもないですしね。
👨オロナインをつければなおるというようなものでもないのね。
👩そうそう。こういう立位置から、演劇との関わりとか、ちょっと外側から眺めているみたいな。こうやってお話を聞いているともしかしたら何かの時にぱっと観にいけるかもしれないしね。いけるようになるかもしれないし、そういう時期が早めに来たらいいなと思う。
👨まあ、これからのおすすめとしてはロロの公演がもうすぐですしね。ロロというか三浦さんの作品って番最初に観たのは新宿眼科画廊だったのだけれど、その後着実に新しい表現を広げてきて、何度も驚くほど進化して、洗練されて、でもその中で彼がもっているスピリットみたいなものはぶれずにずっと貫かれているように感じるんだよね。だから、今回どのようなものを観ることができるのかとても楽しみ。
👩なるほど。
👨あと競泳水着の公演ももうすぐあって。主宰の上野さんが描く女性の想いや人間関係の機微はもう職人技の域で、揺らぎやビターさも斟酌なく描き出すことができるし、でもそれだけではない物語の懐の深さもあって、女性に留まらず男性が観ても共感する部分がたくさんある。
👩うん。
👨それから、劇団普通はご存じですか。
👩はい、名前は存じ上げております。
👨こちらの公演ももうすぐ。これは佐藤佐吉演劇祭参加作品。 6~7年前にはじめて東中野RAFTでみた作品はかなり難解だったけれど、その描く意志が作品のコアをぶれさせない主宰の作劇のスタイルに育ち、公演を重ねるごとに静謐で緻密な空間とそこから滲み出す生きるありようの解像度となって公演が進化してきている気がする。
👩うんうん。
👨あと同じ時期に世田谷シルクの公演もあるし。
👩ああ、世田谷シルクね。なるほどなるほど。
👨こちらは座・高円寺。『春夏秋冬』の再演。女性の一生が描かれた作品なのだけれど、初演時にも縁者達の身体がしっかりと使われていて。
👩ああ、世田谷シルクさんはそうだよね
👨温度というか手作り感のあるいろんな表現も織り込まれて。もう一度観たいなぁと思っていた作品だから、再演は嬉しい。
👩まあね、これからを期待しつつ英気を養おうと思います、私は。
👨どの団体もそれぞれにおじさんやおねえさんの馴染みの劇場での公演でね。歌舞伎座や新国立劇場みたいな敷居の高さを持った劇場ではないし。
👩そうか、うふふ。
👨今日は良い天気だし。気候も良くなってきたし。それこそ、キャンディーズじゃないけれど、重いコートを脱いで出かけませんかという季節でもあるので。
👩皆さんも、軽やかに劇場にでかけてみてはいかがでしょうか?私も行けたら良いなと思います。
👨ここのところ観客のコロナにまつわる事故も聞かないしね。
👩うんうん。みんなが気をつけてくださっているということだ。
👨劇場の防疫のノウハウも確立し流布してきたように思うし。
👩はい。
👨では、今日はこのくらいにしましょうか。
👩そうですね。
👨それでは、演劇のおじさんと
👩おねえさんでした
👨また次回をお楽しみに。
(ご参考)
・第27班『下品なジョン・ドー笑顔のベティ・ドー』
2022年3月24日〜28日@王子小劇場
作・演出 : 深谷晃成
出演 : 鈴木 あかり、箸本 のぞみ、大垣 友
もり みさき、深谷 晃成 (以上、第27班)
目崎 剛(たすいち)、やじり まおん、
函波 窓(ヒノカサの虜)、大賀美 佑治、 服部 美香
・短距離男道ミサイル『Ultimate Fancy Ojisan』
2022年3月31日 → 4月3日@王子小劇場
作・演出:本田椋
出演 : 松崎太郎、丸山港都、山澤和幸
武者匠、 武長慧介、 本田椋
原西忠佑
・コンプソンズ
『イン・ザ・ナイトプール』
2022/04/05 ~ 04月10 日@王子小劇場
◆「東京」
脚本・演出: 大宮二郎
出演 :細井じゅん、星野花菜里、大宮二郎
宝保里実、鈴木啓佑、大谷博史
神山慎太郎(くらやみダンス/ガガ)、忽那文香(ダウ90000)
榊原美鳳(ハダカハレンチ)
◆「confession」
脚本・演出 細井じゅん
出演 : 細井じゅん、大宮二郎、星野花菜里
忽那文香(ダウ90000)
◆「走光」
脚本・演出 鈴木啓佑
出演 : 大谷博史、榊原美鳳(ハダカハレンチ)、星野花菜里
宝保里実、鈴木啓佑
◆「ホットライン」
脚本・演出 宝保里実
出演 : 宝保里実、星野花菜里、神山慎太郎(くらやみダンス/ガガ)
鈴木啓佑、大宮二郎
・佐藤佐吉演劇祭 関連企画 『見本市』
2022年4月8日~10日@北とぴあ カナリアホール
A:オドルニク『夜の踊り方』
紙魚 『劇的なるものをめぐってまごつく二人』
ヴァージン砧 『復刻版』
B:SHIMAISHIBAI『エレファンドックシンドローム』
蔭山あんな『放流する(かえす)』
食む派『パペ』
C:南極ゴジラ
『ニュウマンーオズボーンの旧人類博物館(臨時休業)』
海ねこ症候群『海月』
キルハトッテ『バター』
・青年団『S高原から』
2022年4月1日~24日@こまばアゴラ劇場
作・演出 : 平田オリザ
出演 : 島田曜蔵、 大竹 直、 村田牧子
井上みなみ、 串尾一輝、 中藤 奨、
南波 圭、 吉田 庸、 木村巴秋
南風盛もえ、 和田華子、 瀬戸ゆりか
田崎小春 倉島 聡 松井壮大
山田遥野
・なかったことにされた高校生の2人芝居がきっちり面白かったので
自分たちでさくっとやってみる会
『明日のハナコ』
2022年4月8日~10日@梅ヶ丘BOX
脚本 : 玉村 徹(福井農林高校演劇部元顧問)
演出 : 光瀬指絵(ニッポンの河川|スイッチ総研)
+ゆかいな仲間たち
出演 : 石倉来輝(ままごと)、川田希、田中祐希(ゆうめい)
福永マリカ、光瀬指絵(ニッポンの河川|スイッチ総研)
茂木大介、森谷ふみ(ニッポンの河川)=回がわり出演
―演奏―
井高寛朗 他
『明日のハナコ』については、チーム118が
大阪ウィングフィールドで上演したものが
Youtubeで公開されています。
https://www.youtube.com/watch?v=Zu42vAQFtqA
・カミグセ『“待つ”わたしたちのアッサンブラージュ(B キャスト)』
2022年4月9日~11日@祖師谷大蔵 カフェ ムリウイ
原案 : 太宰治「待つ」など
作・演出 :つくにうらら(カミグセ/水中めがね∞)
出演 : Q本かよ、塩原俊之、広瀬樹紅、つくにうらら
(おすすめの舞台)
・ロロ『ロマンティックコメディ』
2022年4月15日~24日@東京芸術劇場 シアターイースト
脚本・演出 : 三浦直之
出演 : 亀島一徳、篠崎大悟、望月綾乃
森本華(以上ロロ)
大石将弘 (ままごと/ナイロン100℃)、大場みなみ
新名基浩、堀春菜
・劇団競泳水着 『グレーな十人の娘』
2022年4月21日~4月29日@新宿シアタートップス
脚本・演出 : 上野友之
出演 : 江益凛、小川夏鈴、加茂井彩音、
小角まや(アマヤドリ)、佐藤睦、橘花梨、
鄭玲美、都倉有加、橋爪未萠里、
成瀬志帆、松尾太稀、ザンヨウコ
・劇団普通 『秘密』
2022年4月20日~4月24日@王子小劇場
脚本・演出 : 石黒麻衣
出演 : 用松亮、堤千穂(鵺的)、安川まり
三瓶大介、小野ゆたか(パラドックス定数)、佐藤有里子、
青柳美希、しまおみほ、直木ひでくに
・世田谷シルク『春夏秋冬』
2022年4月20日~24日@座・高円寺
脚本・演出 : 堀川炎
出演 : 佐藤優子、武井希未、柿の葉なら、
宮﨑優里、佐々木実紀、新屋七海、
伊藤南咲、佐倉はなほ、鈴木悠華、
野島優奈、松藤美和、堀川炎
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