感謝したいこと
部活動には10年間お世話になりました。
その中でも思い出深い高校時代の部活動についてお話ししたいと思います。
私はバスケットボールというスポーツに打ち込んでいました。
私が進学した高校はもともと女子高で、男女共学化されて数年しか経っていませんでした。創部してまもないため、歴史が浅く県大会にも出場したことがないような高校でした。
私は中学のときにその高校に練習試合に出向いたことがありました。そのときの高校生に優しく指導していただいた記憶があり、「この高校の部活動に入りたい!」と強く思ったのが入部したきっかけです。
しかし、いざ入部してみると先輩が片手で数えられる人数しかいませんでした。練習試合でお世話になったときには、たしかに10人以上の先輩がいたのに・・・。
話を聞いてみると、ほとんどの部員が辞めてしまったということでした。辞めた部員の中には190cm近い身長のある部員もいたということでした。
そのときにようやく「とんでもない部活動に入ってしまった」ということに気付いたのです。。。
辞めた部員のほとんどは顧問の先生と馬が合わないことが原因でした。その顧問の先生は本当に馬面(うまづら)でした。
先輩が片手で数えられる人数しかいませんでしたが、私の世代は20人近く入部しました。まさに黄金世代です。その中でのレギュラー争いは熾烈を極めました。しかし、仲間とレギュラーを争うことよりも顧問の先生と争ってしまう部員がおり、結局半分以上が辞めてしまいました。
私たちはこのままではいけないと思い、これ以上部員を辞めさせないためにはどうすればよいのかを話し合いました。そして、結論が出ました。私たちが出した結論は、【顧問の先生の指導を受けない】ということです。自分たちで練習を考えて試合に臨もうと決心したのです。
顧問の先生から解放された私たちは、自分たちで一生懸命練習に励みました。そのおかげか、最後の大会の地区予選では激闘を勝ち抜き、ついに、県大会に出場することができました。涙がでるほど嬉しかった瞬間でした。
あの時には最適な答えを導き出したと思って活動していましたが、今考えるととてもおそろしいことをしてしまったと思います。それは、後先のことを何も考えずに「自分たちでやります」ということを顧問の先生に申し出てしまったからです。私たちは本当に運が良かったので、申し出た後も体育館を使用することができましたし、練習試合や公式戦に出場することができました。それは、顧問の先生が大会登録などの作業を陰ながらやってくれたからだと思います。それがなければ、自分たちでやるとは言ったものの詰んでいた可能性が高いです。
風のうわさでその顧問の先生が亡くなったという話を聞きました。直接お礼を言えなかったことはとても残念ですが、高校時代の経験は私の貴重な財産となっているので、私は顧問の先生に感謝しています。顧問の先生まで届くといいなぁ・・・。
本当にありがとうございました。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?