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大事にしましょうよ、ウチの会社の「プロ」を

「この道一筋50年、ひたすら良いもの、使いやすい道具を造りつづけてきた」
ある鍛冶屋さんが表彰され、テレビで紹介された。50年、なかなかできることじゃありません。すばらしいことですね。

わたしが会社に入ったころ、年始めには勤続30年、40年の人たちに感謝状を社長が手渡ししていたものでした。それがいつしか名前の読み上げだけになり、今は社内ネットに掲示されるだけになった。長く居ても感謝されない時代。

加えて、60歳定年後65まで、もしくは70まで、
「会社にいてもいいよ」
です。

最近は、「45歳定年制」だとか「人生二毛作」だとか、そんなことを言っている人たちがいます。それなりの視点からなのでしょうが、今一度考えて欲しいものです。

「ひとつのことを長く続ける」
ことの大事さを。

そう、これは容易なことではありません。行きづまったり、飽きてきたり、他がよく見えたりするものです。それを越えて続けてこれた人はその分野の「プロ」なのです。

ジョブローテーションや転勤を経てマネジメントができる人を養成する。これだけじゃ会社を強くすることにはなりません。ひとつの分野を究めたその道のプロ、彼らがいてはじめて競争優位が得られる。忘れちゃいけません。

大事にしましょう。ウチの会社の「プロ」を。