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駅の改札口にはアナログ時計

駅のプラットホームには視認性抜群の時計、先端が赤く丸い秒針がかわいらしい。モンディーンはスイス鉄道の時計です。鉄道は時が決め手、正確な運行を自らそこに表現しています。

最寄りの私鉄駅の改札口には時計がありません。運行掲示板を新しくかけ替えた時に消え、たいへん不便になった。発車時刻を確かめ、改札口から階段を駆け上るかどうかの判断を自分の時計でしなくちゃいけない。

スマホを見ればすむことかもしれません。が、ポケットからとりだしてスイッチを押しても出てくるのはデジタル表示。あと何分、いや何秒あるのか計算しないといけない。

視覚で一見できるアナログ時計に勝るものはありません。わたしの腕時計はオヤジの形見の自動巻きだから、少し正確性に欠けている。

JR東日本が利用者の少ない駅の時計を撤去するという。経費削減が目的で年間3億円程度を見込む。「親時計」と時刻を連動させるために「子時計」をつなぐのにコストがかかるらしい。

そんなことが理由なの?
電波時計にすればつなぐ必要がないのでは?

時間どおり、運行の正確性がJRの看板じゃないのでしょうか。そのシンボルである時計を取り去ってコスト減にあてる。これ、本末転倒だと思いませんか。とりはずすのは、時刻どおりの運行ができなくなることへの準備かと勘ぐってしまいます。

モンディーンの腕時計を買いました。秒針の赤丸は誤差だと控えめなのがいい。秒を争う階段の駆け上りはもうできないけれど、分単位での視認性のよさはたいへん役に立ちます。改札口に時計がなくなった自己防衛だけれど、気に入ってます。

改札口にはアナログ時計が必要です。運行掲示板の役目が片手落ちですものね。