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同じ釜の飯を食う

名古屋市の「スクールランチ」と呼ばれる中学校向けの給食調理業務で談合があったとして、公正取引委員会が独占禁止法違反(不当な取引制限)の疑いで7社の立ち入り検査をした。

「スクールランチ」って希望する生徒が複数のメニューから選択できる給食だという。名古屋市のパンフレットによると、

愛知県名古屋市では、小学校給食が直営自校方式、中学校では「スクールランチ」を実施しています。スクールランチとは、「民間調理業者委託、校外調理」方式という形です。持参弁当などとの選択制になっています。 平成5年に試行がはじまり、平成8年より本格導入され、平成10年に中学校108校全校でスクールランチが実施されています。

学校給食制度がないので、弁当持参もしくは外部業者に委託した弁当を配達してもらうということらしい。利便性と経費節減、栄養管理にメリットがあるという。パンフレットをみると日替わり4種類、おいしそうには見える。

わたしたちの頃は学校給食だった。はっきり言って旨くなかった。主食は食パンで、週一とはいわないが繰返しメニューだった。成長ざかりで腹が減る年頃だからそこそこに食べていた。

同じ釜の飯を食う。流行らないのかもしれないけれど、同時代をすごした仲間との連帯感を強める役割もあったのじゃないかとも思う。好きな弁当を食べるのは、それが少し薄れるのじゃないかと残念に思いますよね。

多様性の時代は悪いことじゃない。だけど、一時期間に強制的にでも「同じ釜の飯」を食べることで、共同体としての肌合いを感じさせるのも教育のひとつじゃないかと思うのですが、いかがでしょうか。