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はずむ話と料理、ダンドリに工夫がいります

ふだんはふたり住まい。たまにムスメが帰ってくると、途端に勘定が合わなくなる。食事のダンドリです。

顔をみせてくれるのは大歓迎、家族連れだと賑やかで楽しい。休みの日の食事当番は変わらないので、なるべく単品ですむものをとメニューを考える。

先日はプラス3人。天ぷらにするかと、そら豆、トウモロコシやナスなどの野菜それに鳥唐揚げにきめた。

天ぷら鍋が小さい。少しずつ揚げながらの「お座敷天ぷら」仕様。1品ずつ人数分、揚げたてを大皿に盛ってテーブルに出す。

ひと口ずつ、ひと回りで皿には何も残らない。次の皿と入れ替えの順繰り、食べる方は次を待っているだけ。

忙しいのは揚げる方だ。野菜の順を考え、コロモを調整しながら揚げては、また次。大皿が空では気が気ではない。スツールを用意し、水割りを飲みながらという目論見は見事外れた。休む間がないのだ。

以前、中国からの来客と天ぷら屋に行ったことを思い出しました。向こうは4人、こちらは通訳も入れて3人。1品ずつ、ていねいに揚げてくれて目の前の皿においてくれる。彼らはお座敷天ぷらは初めて。エビも野菜もひとつずつ、パクっと一口で食べておしまい。「好吃!」とは言うのだが手持ちぶたさ。 中国料理の大皿盛りとは勝手がちがう。次が出てくるまで飲むしかない。「乾杯!」相当いきましたね、その時は。

かわって、ウチの4人。久しぶりなので話がはずんでそれが主役、食べるのは片手間で「好吃!」は二の次。
一生懸命揚げてるんですけどね。
こちらが話に入る間もなく話題が進んでしまっているようです。

やっとわかりました。「つきだし」「はしやすめ」の役割が。
日本の料理は、揚げたて、焼きたて、つくりたてがおもてなしの重要な要素のひとつ。「つきだし」「はしやすめ」はつくりだめがききます。これがあると、ダンドリが楽になりますね。

次回からは1~2品、なければ、昨日の「残り物」でも用意しておきましょう。