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樹形をかえるネムノキ

6月には淡いピンクでやわらかい刷毛のように広がった、ふわふわとした花をさかせるネムノキ。10mはあろうかという公園の大樹、花をつける枝先までは背伸びしても手が届かない。

去年は、手を伸ばすとスマホで写真がとれるほどの高さの枝で咲いてた。noteにも掲載した。なのに、葉を落とした今は、はるか上のほうに枝先が横に伸びている。だれかが剪定したのだろうか?

5月にはいり新芽がでた。夜になると「眠る」ように合わさる葉は若いシダのような形だ。1週間もたつと大きくなり、それとともに枝先がだんだん低くなってきたようだ。

葉の重さで細枝がたわんで垂れ下がったのですね。当然といえばそうかもしれません。が、気がつかなかったなあ。ネムノキは冬と夏では樹形がちがう。

冬にはあんなに閑散としていたのに。初夏をおもわせる明るい淡い色のブラウスにスキニーパンツの女性が街を闊歩するのをみかけることが多くなった。マスクなしの人もちらほらと。

街が形を変え始めたようです。さわやかな風を感じながら、堂々とマスクをはずして散歩する。帰りにビールをと立ち寄っても、6時前にはもう入れないお店がある。まだ元どおりにはならないにしても、手がとどくところまでもう少しだ。

葉をつけ、花いっぱいのネムノキのように、この街の姿を維持してほしい。6月、外からのコロナ再来はごめんです。