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100均店の出店は業態不振のバロメータ

100円均一のお店、ショッピングモールやスーパーに出店してにぎわっています。こんなものまで、という驚きと手軽さが購買意欲をそそぐのでしょう。でもこの100均が出店するというのは、もとの売り場や店が不振だということの裏返しだと思いませんか。。

近所の総合スーパーMの2階売り場の半分が100均店Dに替わって久しい。たしか衣料品売り場だったはず。「はず」というのも、1階食料品売り場には行くけれど、2階にはほとんど用がない。さほど広くない売り場だったから品数もすくなく特長がない。専門店と比べて人気がないのはこのスーパーにかぎらない。

先日、大手ブックセンターに立ち寄った。手に持ちやすいシャーペンを買おうと売り場案内をみると地下だという。エスカレータを降りると、どうも様子がちがう。ここも100均W店が半分以上を占めていた。文具売り場は片すみに追いやられ、申し訳程度の品ぞろえだ。目的のペンはみあたらない。店員さんに聞こうとさがしたが誰もおらず、あきらめて店をでた。

おなじ業種である大手I社は、衣料品・生活雑貨の売上不振が報ぜられ、八重洲の大手ブックセンターも赤字続きのようだ。一方の100均店は好調だ。新規商品を継続的に投入してがんばっている。

不振の事業、店は業態転換で100均店があとにおさまる。集客にはてっとり早い方策にちがいない。あたらしい100円均店の開店は、もとの業態の業績バロメータだとの見立てはどんなものでしょうか。

でもねえ、本屋さんに100均の品は似合わないと個人的には思いますが。


ご参考:
100均店の売上、収益(2020-21年)、
大創 売上5,262億円 利益率(非公開)
セリア  2,006億円 7.3%
キャンドゥ 730億円 0.6%
ワッツ   527億円 1.5%