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マイナカード、まだ様子見です

マイナカードの普及率は今年7月現在で少し増えて58百万枚、46%だそうです。2017年にはじまってはや5年、いまだ人口の半数にもいきわたっていない。なくても不自由しないものを持たせるのには、金がかかるということでしょう。しばらくは様子見です。

マイナカード第2弾は2万ポイント付与の大盤振る舞い。補正予算として1.8兆円計上した。7月に、はやく申請しろと手紙がきましたが、そのままになっています。何故って? なくても不自由しないというのがいちばんの理由です。

申請が面倒だとか、セキュリティや口座紐づけなどいろんなデメリットがいわれています。でも肝心なメリットが、「便利になる」とか「利用可能」「取得可能」とかの代替手段の定性的なものしかない。定量的なのは2万ポイントだけで、しかも利用するのにいろんな手続きがいるらしい。これまで興味が薄かったし、マイナカードをもらえば2万ポイントがそこに入っていて、そのカードで買い物ができると思っていたくらいです。

それより、この1.8兆円の方が気になります。繰り返しますが、今は、かならずこのカードでなければならないことって、ない。総務省のことだから、また10万円くれるときがあったとしても、早いか遅いかのちがいでカードの有無は問わないにちがいない。もしカードが手元にあっても、それをお蔵入りさせたとしても、なにもかわらない。その程度のものに対して、1.8兆円もの予算をつける。

きっとなにか見返りがあるはずでしょう。ふつう、お金を使う場合にはそのリターン、得べかりし利益の「目論見」があり、それを説明しなければ許可がでない。このカードを使えば公務員の人件費がこれだけ下がるとか、関係各所のコストダウンはいくらとか、お金に換算して示すはずです。その目論見が定量的に示されていない。

そこが、うさんくさいし、いい加減じゃないのかと思います。目先のポイントで釣ろうとしている「モノ」があるはずでしょう。それが見えないし、メディアの話題も2万円にまどわされている。

しばらくは様子見です。なくてはならないカードになるまでは。