見出し画像

役所ことばはわかりにくい

「原戸籍」、「出生戸籍」、「附表」などの普段なじみのない書類が必要になり、田舎の町役場にいって交付を申請することになった。係のひとから内容を質問されても答えられない「子供のおつかい」でラチが明かない。でもそこは生まれ育った町の役場、親切に昼休みも返上して応対してくれました。

田舎の家を処分することになり、登記簿謄本を確認するとまだ母親名義になっている部分があった。これだと具合が悪いので司法書士さんに相談して、名義変更に必要な書類を教えてもらい町役場にとりに行った。

「戸籍証明書の請求書」という書類に記入しないといけない。
どの証明が何通必要ですか?という記入欄、迷いました。この証明書の違いがわかりますか?

全部事項証明書(戸籍謄本)
個人事項証明書(戸籍抄本)
改製原戸籍謄本・抄本
除籍謄本・抄本
一部事項証明書
戸籍附表
受理証明書
届書記載事項証明書
身分証明書

いきなりアウトです。司法書士さんに教えてもらった「ことば」そのものがここにはない。しかたがないのでこれぞと思うものにチェックして提出した。

応対してくれたのがベテランの女性。たくさんチェックしてあるので気になったのでしょう。
「全部必要なんですか?」
「わからないので、とりあえずとっておけばと思って」
「お金結構かかりますよ」

申請書を見ながら
「○○さん(母親の名前)にはお世話になったんです。亡くなってもう5年以上たつから、これあがればその書類は要らないです」

母親の知人でした。
不要な書類は申請しなくともよいといわれてもわからないし、わたしが事情を説明するよりも司法書士さんのほうがよい。直接電話に出てもらい、必要最小限の申請で解決した。

これが田舎の町役場のいいところなんでしょうね。田舎のこと、どこの誰は誰とどういう関係だとか世間が狭い。だけど多少個人情報に立ち入っても、きちんと無駄なく、不審なことは問いただして正確に対応してくれる。すばらしいことです。

不勉強でこんなことをいうのはどうかとは思いますが、もう少し「役所ことば」をわかりやすくしてもらいたいですね。