見出し画像

プロ野球、審判員もショーの大事な役者のひとりです

判定にビデオを利用するスポーツが増えているようです。少しおくれて適用がはじまったプロ野球、でも審判員が6人もいるのだから、これは不要でしょう。「誤審」は、ショーの楽しい「出しモノ」になるかもしれません。

一昨年のラグビーワールドカップ、レフリーが手で大きな四角を描いて「テレビ」を示すTMO、おなじみになりました。広いグラウンドに選手30人が動き回り、密集ではボールも見えない。合理的です。

テニスの大坂直美は201km/hr、男子は250㎞/hrを超えるのが何人もいる。こんなサーブボールを目で追うのは容易ではありません。迷ったらビデオ判定でしょう。

大相撲は行司がひとり、疑義があるときは審判員5人が協議、一瞬の勝負に昇進も賞金もがかかっている。念をいれてビデオも参考にする。

プロ野球はどうなんでしょうか。6人いる審判員には判定の聖域があって、ここにはリクエストが行使できないそうです。

①ストライク・ボールの判定
②ハーフスイング
③自打球
④インフィールドフライ
⑤審判員(塁審)より前方の打球
⑥ボーク

二出川さんという審判がいました。
「俺がルールブックだ」
「気持ちが入ってないからボールだ」
「写真が間違っている」
すごいですねえ。自分の判定は絶対だ、気骨ありすぎですか?
今の聖域はこれを引きずっているように感じます。ゲームとして面白いからではないでしょうか。

聖域賛成です。というより、ビデオはホームランかファウルかだけにしましょう。これは選手の年俸に直接かかわりますから。

プロ野球はゲーム・ショーです。ひいきの球団が勝つのを願っても、試合は面白くなくっちゃね。打って、ランナーが出て、点がはいる。ノーヒットノーランもいいけど、ゼロ後進じゃ面白みに欠けます。この試合進行のキーマンが審判なのです。ストライクゾーンが広ければ、早めに打ちにきます。

それに輪をかけてファンの話題をさらうのが、「誤審」です。
「神様仏様審判様」かもしれませんし、「どこに目をつけてるんだ。ちゃんと見ろよ」とか、あの時はこうだったと、時が過ぎても話題はつづきます。

審判は選手とともにグラウンドで演ずる役者なのです。
さあ、聖域を拡大して、気骨と矜持をもってファンを楽しませてください。
ショーの大事な役者のひとりです