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過誤納金還付通知書

「重要」と大きく赤く書かれた封書が届いた。差出人は地元の市役所の「財政部収納課」となっている。なんだ、また取られるのかよ、この間住民税の支払いをしたばかりじゃないと、ぶつくさ言いながら開封した。

「過誤納金還付通知書」

なになに?「次の金額を払い戻しますのでお知らせします」と書いてある。金額は24,600円。市民税、6月分支払い分の調整らしい。

戻ってくるのか、払うのよりいいや。と少しはほっとしたが、市長名で書かれた1枚ぺらの紙を読んでいくうちに、だんだん腹が立ってきた。

会社に勤めていたころは給料から源泉徴収されていた。3月末に退職したこともあり、住民税を別途振り込めと振込用紙が来た。無視するわけにいかないので、期日までに振り込んだ。

住民税は前年度の収入をもとに計算されるから、今のアルバイトに毛の生えたような給料じゃ追いつかない。家人にぶつくさ言われながら預金を取り崩して支払った。

そんな状況なのに、この「通知書」はなんだ。

①言われたとおりの金額を払っている。なのに「過誤納金:支払い過ぎ、しかも誤って」とはどういうことだ!
②「申し訳ありませんでした」の一言もない。間違ったのはそっちだろう?
③還付の理由は「仮徴収分過納」と書いてある。そうか、前もって多めに徴収するんだ。市役所ファースト! もし足りなかった時にそれを支払わないヤツがいるからか?
④この通知書に対して「不服」がある者は3ヶ月以内に書面で申し出よ?明治時代の役人か?高飛車だなあ。まず確認だろう?
⑤「市役所の職員をかたる還付金詐欺にご注意ください」「還付にあたって手数料をいただくことはありません」?当たり前だ。

気が高じたけれど、破り捨てるのはちょっと待った。振込みを確認してからでないとね。