お金をかけるからわかること

1年前のこと。相方に「私よりちゃんと歯磨きしてるしタバコ吸ってないのに歯が黄色いね」ってさらっと言われて、私はさらっと傷ついた。嘘が下手な人なので心からそう思って言ったんだとわかるからだ。

鏡を覗いてみると言われた通り黄色かった。言われたから余計黄色く見えた、という心理学的な何かの働きはあったに違いないが相方の発言に嘘はなかった。

毎日かかさず歯を磨いてるし、歯を磨くのが割と好きなので、本を読みながら10分くらいシャカシャカしてるのも珍しくないくらい結構ちゃんと磨いていた。のにだ。歯が黄色いという事実にぶち当たり、好きなアーティストのライブチケットの選考落ちした時くらいショックを受けた。

歯が黄色いという事実を黄色い歯で噛み締めながら放心していると以前友人が電動歯ブラシをオススメしてきたことを思い出した。しかも同じタイミングで2人から。

藁にもすがる思いでAmazonを開いて電動歯ブラシをポチった。私が買ったのはこれ。届いた時にこれほど「希望」という言葉が似合う物はないだろうと感じた。

使い始めて2ヶ月目くらいから効果が目に見えてわかるようになった。明らかに黄色い部分が減っているのだ。半年経つ頃の変化は劇的ビフォアフター風に言えば「なんということでしょう」だ。

という文章もお金をかけて電動歯ブラシを買ってみたから書ける内容だ。

食べ物だってお金をかけてこだわったものを食べると発見とか感動が待っているし、いい服を着ればいつもは苦手な人混みを楽しく闊歩できちゃう魔力を実感できる。

自分が好きなものや気になることにはしっかりお金をかけて見聞を広げるのは楽しく生きるコツだなと思った。そしてこれは「好きなことでいきていく」を実現する近道なのだ。