もしも謝ることが禁止されたら
物凄く難しいことを考えているふりをしていた。お昼のマックで。
マックでmacいじってもインテリ感がない。ついでにオシャレさも。で、インテリ感を無理やりだすにはどうしたらいいか考えた結果が「物凄く難しいことを考えているふり」だった。机上にMontblancのペンとRollbahnのノートを出しておくと更にインテリ感を醸し出せる事を覚えておこう。
圧倒的なインテリ感!出来る男感!とは裏腹に「なんでストローを親の仇みたいにメッタメタに噛むんだろう」と幼稚園児でも考えるような内容が脳内を占領していた。さすがに次元が低すぎるしやってる本人に聞くのが一番解決が早いやつだから、チーズバーガーの包みと一緒に丸めてテーブルに置いた(バンプオブチキン風)。
その後考えることがなくなったため、レジでの接客トークに耳の集中力を全て注いだ。すると「すみません」の多いこと多いこと。店員はまばたきより多く「すみません」を使うし客もそれに触発されるのか全然すみませんな状態じゃないのに言い放っている。
日本人は「すみません」が多い人種と言われている。「ありがとう」のかわりに無意識に使ってることもあるから尚更か。 思い返してみると俺だってさっきレジでお釣りもらう時に言ったことを思い出した。そこで今回のタイトルの疑問を持ったのだ。
「もしも謝ること(謝り言葉)が禁止されたらコミュニケーションどうなるんだろうか?」と。
結構どこまでも考えられるテーマだから次のようなシチュエーションで考えてみる。
「部長(50代男性)にフリスクをアーン☆して差し上げようとしたら間違えて鼻にぶち込んでしまった。しかも11個。」
事態は最悪だ。部長は鼻の奥がスースーして悶絶しながら怒っている。この場合どう考えても光速で謝るべきだ。が、今回は謝罪NG。その場合の選択肢をいくつか挙げてみる。
1.とぼける
手が滑ったことにする。全力で手が滑ったことにする。もしくは「あれ?鼻に入れてました?部長(50代男性)の口、鼻の穴くらい小さいからついうっかり☆」などとおだてる。
笑って許してくれるかもしくは死ぬ。
2.逆ギレする
「フリスク11個鼻にぶち込まれたくらいでキレんなやぁぁ!!!」と今までの鬱憤を燃料にして無理やりキレる。鬱憤がなくても無理やりキレる。後のことを気にしたら負けだしそれ以前に人として糞以下のことをしているけどそういうの気にしても負けだから。
勢いで押し通せるかもしくは死ぬ。
3.マジ卍
一切の受け答えを「マジ卍」にしてしまう。強硬手段。意思疎通がとれない相手を前にすると怒る気って減退するでしょ?ただ高確率で火に油を注ぐことになるし相手は挑発されていると思うだろう。
死ぬかもしくは死ぬ。
4.感謝する
部長「鼻の穴と口を間違うバカがいるかああああああああ!!!!」
私「部長の鼻の穴と口の位置、覚えました!ありがとうございます!!」
嫌味っぽさを出したらアウトだ。心から感謝すること。感謝感謝感謝。
アホっぽさを愛でられるかもしくは死ぬ。
結論は「もしも謝ること(謝り言葉)が禁止されたら世紀末になる」だ。
どう考えても全て死ぬ未来しかみえない。そして考えるほどにその不毛さに打ち震える。
謝るから相手も心に余白ができて許すことができる。だからコミュニケーションにまるみができる。死ななくて済む!
謝るって大切だ。
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