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素足問題

人様の家にあがる時に気をつけていることが1つある。

それは「素足であがらない」ことだ。

これは俺がされる側だと気になるからしないってのが理由だ。自分でそう思うわけだから相手によっては「内心嫌だけど家にあげたくないなんて今更断れないよな」と思うことがあるだろう、と推測してそれを思うとどうにも気が気じゃないからだ。

汗ばんでる素足で床を歩くとくっつく感じあるじゃん?あれが嫌でその音を聞くと鳥肌までは立たないけどちょっとゾゾゾっとするのだ。自分のも他人のも。

その足でポンキッキーのムックみたいにモコモコのカーペットにあがられたりすると「んgじぇwpいふtあふf」と声にならない唸り声を心の中であげていたりするんです。とは言え潔癖症ではない(と思う)から帰った後にファブリーズしまくるとか雑巾で床をしっかり拭くとかはしないけど。

もう1つ理由がある。

それは「足裏をみられるのが嫌だから」だ。

今はだいぶ克服できているけど20歳前後くらいまでは結構徹底して足裏をみられないように行動していた。

自覚したのは小学2年くらいの時。身体検査があってなるべく身軽な格好にならなければならなかった。着ていられるのはTシャツとジャージの短パンのみ。つまり裸足。その状態でベッドに仰向けに寝て機器をつけて診てもらう。

足裏は順番待ちの生徒たちに丸見え状態。この事実を前にして俺は「ここは地獄か」と思った。カーテンしめて診てほしかったけど言えなかったからなるべく足裏がみえないように曲げてどうにか凌いだ。

足裏をみられるのが嫌なことに気付いてからは365日必ず靴下を履いて過ごした。一年中スニーカーだしばあちゃんと風呂に入る時(小3くらいまで入ってた)は靴下でそのまま湯船に浸かる時もあったほどだ。

俺の推測だけど足裏をみられるのが嫌な人の多くは「素直じゃない人」だと思うのだ。何かこじらせている人。

見られて嫌な理由をうまく語れないけど、心の見られたくない部分をみられている感じがして嫌なのだ。さらけ出しちゃってる感じがして。

それが数年前からサンダルも普通にはいて家でも素足で過ごすし足裏みられても抵抗なくなったのは、まぁ素直になれてきているということなのかな。

でもこの謎の性癖があるから未だに人の素足。足裏って注目してしまう。

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