占い師に言われたこと

２０代前半の時。東京の有名な占い師に占ってもらったことがある。

友人の付き添いで行っただけだから占ってもらう予定はなかった。のだが雰囲気に飲まれてやってもらうことにしたのだ。

その時に何を言われたかはほぼ忘れたんだけど１つだけ記憶にこびりついている言葉がある。

「あんたは仕事が続かねぇ。自分で仕事作らないとダメだぁ。」

度数の高い酒を煽った後みたいなテンションでしみじみと言われた。

覚えている理由は言われた時のインパクトもあるけど、実際にそうなっているからだ。

１番長く務めた会社で３年。短いのだと数ヶ月で辞めたところもあった。

辞める理由はその時によって違うけど、辞めること前提で入社するスタンスだけは変わっていない。

それにピリオドを打とう。自分で仕事を作ってみよう。そう思って25歳の時にフリーランスになった。

最初は順調だった。というか最初だけ順調だった。見切り発車すぎてどうやって営業したらいいのかわからないし、営業ツールすらろくにない状態。完全に無知だった。だから1年くらいで金が苦しくなって、パンも買えなくなって、食べないと死ぬからまた会社員で働くしか選択肢がなかった。

フリーランスになって金を稼ぐことの大変さとか、金がなくなると精神がバグることとか厳しいことを学んだ。一方で仕事ってこんなに楽しいんだ！と初めて感じられた1年だった。

そんな遥か昔の記憶を思い出したのには理由があって、やりたい事が見つかったから週末を使って仕事作ろうと思ったから。

どうなっていくか未知数だけど今準備を進めながら久しぶりにワクワクしている。