6. へこたれる夜、ありがたい夜。
ひととごはんを食べる時間が好きでnoteをはじめるに至ったのだけれど、
基本的に誰かとごはんを食べたって特別なことは起きないし、
毎度楽しいわけじゃない。
最近はひとと会うこともままならず、
回顧ばかりになってしまうのもあれだなあと思いつつ、
更新しないほうがもっとあれだよなあと思うので、
食べものの写真を見ながら、思い出したことを更新している。
(はじめるタイミングの悪さよ…!)
今回は、楽しくなかったときの話。
久しぶりに、学生時代の友人と三人で集まった。
学生当時は仲が良く、飲みに行ったり遊びに行ったり、
クラブに行ったことなんかもあったっけ。
たくさん楽しい思い出のある二人だからすごく楽しみにして行ったのだけど、
結果として、楽しくなかった。
例えば、その場にいない共通の友人の話になったとき。
例えば二人が呼ばれなかった結婚式の話になったとき。
私はもうこの二人とは、
三人でごはんを食べることはないのだろうなあと思った。
心配をしているような口ぶりで、勝手なことばかり言う様にも、
呼ばれなかった結婚式について、呼ばれた私に不満をこぼすことにも、
私はすっかり疲弊してしまった。
最初こそ その勝手な言い分をやんわり否定して往なしていたけれど、
少数派の私はあっさりへこたれた。
帰り際、大概は「また会おうねー!」なんて言って別れるけれど、
その日はとても言えなかった。
若いうちにどれだけ長く一緒にいても、
どれだけたくさんの共通項があったとしても、
ひとはちゃんと歳を重ね、経験を連ね、変わっていく。
どこかで拗けたり、歪んだりもする。
なんでもかんでも笑い飛ばせば良いってものでもないけれど、
笑い飛ばしてくれるひとがいることは心強い、と、私は思う。
冒頭、毎度楽しいわけじゃないなんて書いたけれど、
幸い私の周りは素敵なひとがたくさんいて、
大体はとても楽しいし、とても幸せ。
ひととごはんを食べる時間が好きなのは、やっぱり楽しいからなんだ。
へこたれる夜もあるけれど、日々の幸せをありがたいと思えるから、
そんな夜も飲まれずぎゅっと噛みしめる。
苦かろうが辛かろうが、経験は宝だ。
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このとき行ったお店は再訪して、
楽しい夜に上書きしました。へへん!
(写真はまったく別のお店です。)
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