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おいしくいただきました。

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日々の食べた、飲んだ、話した記録を フィクションとエッセイを織り交ぜながら 書いていきたいと思います。
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#おいしい

2. 好きの呪いを甘く解く。

学生の頃に好きだった男の結婚式。 呼ばれた女は過去に彼が好きだった女とわたしだけだった。 彼にとって、わたしは一体なんだったんだろう。 たらふくご馳走を食べて、 おなかはもうはちきれる寸前だったけど、 わたしはわたしを甘やかしたくて寄り道をする。 意味もなく高円寺で途中下車をして、 見たこともない、ぶあついマカロン。 トゥンカロンと言うらしい。 体には悪そうだけど、 今のわたしにはこれが絶対必要な気がした。 引き出物の紙袋の中に投げ込んだ席札がふと目に留まる。 「これ

1. たとえ美味しくなくても。

「おすすめのお店は?」 と聞かれると、困る。 つい、ひとからおすすめされて行ったお店を紹介してしまったりする。 わたしはそこまでグルメではないし、 料理だって出来る方ではないので、 隠し味だとか細かいことになれば、もうさっぱり分からない。 ただただ、楽しく食べることが好き。 だから楽しいと、美味しさに補正がかかってしまう。 何なら美味しくなくても、楽しかったら許せてしまう。 「まずっ!」と笑い合えることが嬉しい。 幸い、「まずっ!」の経験は殆どなく、 「おいしいねぇ、た