アイドルと目が合った、について
「この間のライブで○○が俺にレスくれた」
「完全に私にウインクしてくれてた」
「ばちって目が合ってさあ」
ぼくはアイドルのライブに行ったことがなくて、でも周りにはドルオタが結構いて、その人たちがそんなことをよく言っていた。
ぼくは結構やな人間だから、その手の「幻覚」は信じていなかった。そんな夢をファンに見せられるアイドルってすごいな、と斜に構えた賞賛を胸に秘めて、「良かったね」と流すのがお決まりで。
それで、今日。2022年6月26日。東京ドームシティホール。フィロソフィーのダンスというアイドルのライブに行ってきた。
人生で初めてのアイドルライブ。大きな期待だけがあって、不安はどこにもなかった。生で見たことがなくても、彼女らがどれだけすばらしいアイドルなのかは知っていた。
最高のステージを見届けに行く。それだけだった。
ライブの中盤、小休憩。
ぼくはかつての会話を思い出していた。「アイドルが自分という個人を見た」というあの「幻覚」についての会話。
先に言ってしまうと、ぼくはやっぱりそのようには感じられないでいた。パフォーマンスを通して、自分たちファンに向けて、痛いほど大きな大きな愛を発信してくれていることは勿論伝わっている。だけどそれは彼女たちが舞台で最大限の演技をした結果であって、ぼくを見てくれたからではない。
ひねくれ者のぼくに夢は見れないままだった。そう思った。
で本題なんだけど、今日のライブで一回だけ奥津マリリさんがぼくに手振ってくれた瞬間があってさ〜。アンコール後のMCのときね。日向ハルさんが今日の景色がすごく綺麗だって喋ってるとき。
ぼくは第一バルコニーの上手の方にいたんだけど、結構距離あったのにきっちり目合っちゃってドギマギしたよね、いやアイドルってすげ〜〜。
まじでぼくひねくれててああいう幻覚は見れないから、これは完全にただの事実であって、別に自慢とかそういうわけでもなくてね。あの瞬間まじでぼくに向かって手振ってくれたのが嬉しかった〜〜ってただの感想ね。うん。
奥津マリリさん、というかフィロソフィーのダンスのみなさん、めちゃめちゃな愛を容赦なく伝えてくれてありがとうございました。一生忘れないライブになりました。
これからもいっぱい応援するぞ!
おわり
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