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2021/12/25 13:30開演『Chevre Note ~Story from Jeanne d'Arc~』ネタバレ感想

ラジオとゲームで知り、いつも推させてもらってる梅原裕一郎さん。チケット応募をしたら、第1希望で当選したのでクリスマス参戦。
なんだぁこの豪華なキャストは…?いやでもあれでしょ、2,000人以上収容できる大劇場だから、キャストさんは豆粒くらいにしか見えないべ?

…なんて思っていた時期が自分にもありました。

Lブロック最前列で拝見したんですが、何だこの舞台の近さは。プレミアム席でもないのに。
顔丸見え。
喋ってる…目の前で梅ちゃんが喋ってる…!めっちゃ真面目に喋ってる…!
衣装もちゃんと着てる…!!
全裸じゃない…!(当たり前)


初めての朗読劇。一言でまとめると
ストレートプレイの舞台よりも、とにかくセリフや言葉が刺さる。

「楽しいって、怖いなって」

ラ・イルのセリフに涙腺決壊。重すぎる、この役にそのセリフ。

いやラ・イルさんの役どころ最高すぎません?


せっかく拾ってもらった元帥の"忘れがたき記憶"には、彼が数えられてないとこなんて超切なくて。

記憶を消す直前、「3人が楽しそうにしているのが大好きなんです。…大好きだったのになぁ」なんて。
大好きな3人がここまで戦わなきゃいけない、傷つけあわなきゃいけない、大切な記憶すら犠牲にして。
戦争なんてクソ喰らえだ。
ラ・イルはそう思ってるはず。
それも、彼はまとめて忘れたかったのかな。戦禍にいる事実、自分が生きていること、全てを。


あとね、とにかく大塚明夫さん。
いやとにかく大塚明夫さん。
一言・一息で劇場凍りつかせる。
ジル・ド・レに「雇われた」と言われた時のブチキレやばすぎて泣きそうだった。
陰の主役すぎて引き込まれた。


脚本も構成も全部楽しんでしまった。
全部予想を裏切られたし、元帥てめぇ!!ってなったし。

いやでも元帥も可哀想な人だね。若者を吹っ飛ばせる力を出すほどの、"忘れがたき記憶"を持ち合わせてないなんて。最期は拾ったはずのラ・イルに殺されて。
「こんなの…私の戯曲にないぞ…」って言うセリフ、最期の最期に人を想う気持ちに触れた感じがあって切なかったな。
シャルル古美門くんはそのままボンボンでいればいいさ。


スモーク超もくもく、BGMは生演奏。
とても贅沢な空間で、初めての朗読劇を堪能しました。
ジル・ド・レは初演だと中村悠一さんと聞いて、そっちのver.も心から見てみたい。ゆうきゃんのジル・ド・レ、小野Dさんとは全然違うんだろうなぁ。


BD発売されるんですよね?お値段と相談してぜひ購入したい。
とにかく脚本が最高なので、もし再再演あれば、現地で観たい。
別ジル・ド・レでも観てみたい。

いやー良い体験だった。
生に勝る価値はなし。

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