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キラキラな日常/7月15日

先月の終わり、2か月ぶりに通っているパン教室が再開して、うかがうことができました。いつもより少ない人数ながら、パンを焼いたりお食事したり、こんなたのしいことを毎月「当たり前のように」していたのかと思うと、それはちょっとした驚きでした。

友達と食事に行ったり(さすがに大人数の会食は避けていますが)、次の日は寝不足だったり、それでも仕事に行かないといけなかったり。そんな日常が、以前通りとはいかないまでも、少しづつもどってきました。私が住む東京の現状では、それも「束の間」かもしれませんが。

地震があった。水害があった。(それらは今も継続して、ある。)それに、感染症が加わって、身に迫る恐怖がさまざまあって、それ以前の私はいったいなにを「怖い」と思っていたのだろう。そんなことをふと考えることが多くなりました。

例えば。
ワインの発酵は、様々な菌が複雑にからみあっておこります。(それをどうコントロールするのかで味わいも変わる)酢酸菌、乳酸菌…いろいろな菌があるのですが、それらの菌のうちひとつの菌が優勢になるとそのほかの菌はそっと身を潜めていて、優勢だった菌が何らかの理由で勢いを失うと我先にと動き出し優勢に躍り出るのだとか。

そんなふうに、恐怖にも優勢と劣勢があって、その時々で何かしらに怯えながら今まで暮らしてきたのだと思うのです。それが、最近は菌の世界ではありえない「多数の優勢(いくつものことが同じように怖い)」状況になってしまっているのではないか、そう思わずにはいられません。

もちろん、そんなことを四六時中考えているわけではなく、ほんのちょっとした隙間時間に頭をよぎるだけです。

これまでの日常って、自分が思っていた以上にキラキラしてたのかもしれないな。なんて今になって少しまぶしく感じている自分がいます。

※写真はパン教室で焼いたチーズベーグル。これでもか!とチーズを載せまくれるのも自分で作る醍醐味。


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