競馬を辞める方法

こんにちは。三連単スラッガーのオオイシ・マーフィーです。

今回は競馬歴12年の僕が、楽しめないほどギャンブルにハマってしまった人に「競馬の辞め方」を伝えようと思います。競馬を辞めるとまではいかなくても、ちょっとのめり込みすぎて競馬と適度な距離感を持ちたいという方にも読んでいただくと、「いつでも辞められるんだ」と安心してもらえると思います。

ギャンブル依存症は病気でありカウンセリングや治療が必要です。今回は「治療を受けるほどではないけどギャンブルは辞めたいと思っている」または「ギャンブルを辞めたいとまでは思っていないけど、精神的に少し距離をあけたいと思っている」という方に、僕の経験上の脱出法をお伝えしようと思います。

1.ひたすら見に回る

ややポジティブな言いまわしになりますが、とにかく見(けん)に回ってデータを集めるのはかなりいいと思います。競馬の場合は自分が馬券を買っている・いないに関わらず自分の予想とレースの結果をすぐに照らし合わせることができるので、「当たってた」「外れてた」の確認が容易です。

「競馬を辞めるって言ってるのに見に回るとはどういうことだ?」と思うと思うのですが、やはり競馬が好きな方というのはギャンブルの要素が無かったとしても純粋にレースを楽しんでる部分もあるので、「買っていたらハズレていた」「買っていたらいくらになっていた」の確認だけでも割と楽しめると思うのです。本当に賭けるつもりで予想して「買う」の部分だけを省く。

これによって競馬と距離ができてきます。こういう付き合い方を長く続けられる方も一定数いると思いますが、やはり大多数の人は馬鹿馬鹿しくなって予想することも面倒になり結果を見るのも大きなレースだけとかになると思うので、最終的には競馬を辞めるきっかけになると思います。熱を冷ますという意味でもこの方法はとても有効です。
(僕は終わったレースを予想してすぐに結果を見るのが待つ時間を省略できて好きです)

2.所持金を減らす

至極基礎的なことではありますが、お金が無ければ現実的に馬券を買うことができないので、競馬から離れるための初手としてはこれが一番いいと思います。「そんな原始的なやり方で」と馬鹿にするかもしれませんが、今はスマホからPATで馬券を購入することが多いので、銀行の口座にお金を入れておかないのが単純かつ即効性が高いです。今なら現金で持っていてもすぐに紙の馬券を買うのは難しかったりするので。

パチンコやスロットを辞めたい方は現金を持たないようにする必要があるので競馬よりもやや面倒ですが、競馬は口座からお金を無くせばいいので簡単です。

実際に僕の知り合いでギャンブルにハマって負けが込んで辞めた人たちは「お金が無くなった」ことで強制的にギャンブルから距離を取らされて辞めていったので、結局「賭けるお金が無い状態」になるのが近道でありゴールと言えるでしょう。「あれば使ってしまう」のが人間ですので、その意味でも疑似的に「お金が無い」状態を作れればかなりギャンブルと距離がとれるはずです。

3.節度

僕は、周りのギャンブル好きな人たちからは「節度を守っている」と言われてきました。実際にそうであったというよりは、節度を守っているように振舞っていただけで世の中のギャンブル中毒の人たちと何も変わらなかったと思います。家賃や光熱費、税金などは優先して払っていましたが、それ以外のお金は全部競馬に投じてしまうほどの熱が僕にもありました。賭けすぎて大きな負けになり後悔したり、負けた金額を振り返って起き上がれないほど落ち込んだ経験だって何十回もあります。

ギャンブルというのは、熱が上がったり冷めたりを繰り返すものだと思います。熱くなるときも冷静なときもありますが、やはり負けが続くと熱くなってしまう。「取り返したい」と思うと熱くなり、投資金額が積み重なってしまう。そういう経験が僕にもあります。みなさんにもあるのではないでしょうか。

つまり、意図的に熱を冷ますことができれば、競馬とは適切な距離をとることができますし、辞めることもできるわけです。

根本的なことを言います。ギャンブルを辞められないということは「浪費家である」ということです。ギャンブルに多額のお金を使っていることと、お酒を飲むことに多額のお金を使っていることやアイドルの応援に多額のお金を使うことは同じことです。いずれも節度を守れず生活を圧迫するほどお金を投じてしまうことが問題なわけで、そこに優劣はありません。ギャンブルの場合「取り返せるかもしれない」という考えがお金を投じる行為を暴走させるという指摘がありたしかにそれもあるのですが、それはさほど大きな問題ではありません。

ギャンブルに狂ってしまった人に共通して見られる状態としては「金銭感覚が狂ってしまう」ことにあります。これはお酒やアイドルにハマる人にも見られる状態で、「好きなことに1万円使うことには何も思わないけど、喫茶店で頼んだコーヒーが600円だと高いと感じる」みたいな感覚なのです。

これは僕の主観になりますが、趣味にお金を使うのは悪いことだとは思いません。対象がお酒であってもアイドルであっても、生活を破綻させないレベルで一般的な人より多いお金をそこに投じるのは決して悪いことではなく、むしろそういった趣味の活動が日々の生活ひいては人生を充実させるものだと思います。たとえそれがギャンブルだったとしても同じように生活を破綻させるものでなければ、むしろ趣味として大切にしていくべきものだと思うのです。

しかしギャンブルには、ギャンブルにしかない「毒」があり、その毒に侵されると生活が破綻させられてしまいます。

最も怖いのは「ギャンブルによってお金の尺度が狂っていく」ことです。

手元にある5000円が、馬券を買うことによって5万円や10万円にもなれば0円にもなる。そういったことの繰り返しで徐々にお金の尺度が狂っていき、今自分がいくら持っているのかの実感が得られなくなっていきます。

この「金銭感覚を壊された状態」ギャンブルと付き合う上で最も恐ろしい状態で、この状態に陥ると無尽蔵にギャンブルにお金を投じる精神状態となり、生活が破綻します。

最も効果のある方法

12年間競馬をやってきて、この状態を抜け出すのに一番いい方法を見つけることができました。正直上に書いたことはみなさんが一度は聞いたことがあるような対策だった可能性がありますが、最後のひとつはそうではないはずです。僕が苦杯を舐め続けた12年間で気づいた「お金の感覚を取り戻す方法」なので、ギャンブル以外のものにハマっている人にも勧められますし、ギャンブルにハマっている人にはもっと勧められます。

競馬をやる上で一番つらいのは、お金を使いすぎて競馬を楽しめないことだと思うので、自分でかけられる最後のブレーキとして持っておくといいと思います。
「ギャンブルから離れる方法」としての重みづけをするために有料公開にしますが、これから失う金額と比べたら少ないものだと思います。「この記事を買うお金があったら馬券を買いたい」と思ってしまった人こそ、この記事を読むべきです。

ギャンブルからいつでも離れられる楽しい生活、ギャンブルとともに過ごす楽しい生活のために一度読まれてはいかがでしょうか。



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