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こんなキューイングがしたい。

「今日は時間がなかったために、長い手紙になってしまったことをお許しください。」


「人間は考える葦である」で有名なパスカルが友人に出した、長い最後の手紙に書いた一文です。



多くを綴った文章から、とっておきのものを抽出して、読み手が解りやすいようにしたためる。

それはまるで、たくさん散りばめたガラスのかけらの中から、ダイヤモンドを選んで差し出すような美しい作業に思えます。




インストラクターがお客様に伝えるときに話す言葉を「キューイング」というのですが、そんな風に、ダイヤモンドだけ渡すように、その時その人にに必要な言葉を必要な時に必要な分だけ伝えることができたら、なんて美しいのだろうと思います。


カンペを読むようにつらつらと話すこともできますが、そうではなく、一言一言にきちんと価値があるような。




そんな研究の日々を送っていたら、人と会う時間が少なくなりました。

でも不安にはなりません。
このパスカルの手紙のように、ただ長く一緒にいるだけが愛ではなく、一緒にいる時間がたとえ数時間、数分でも、価値の見出し方はそれぞれにあると思うのです。


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