空虚フレーズと水増しライム
概要
低評価ライムの要因となりやすい空虚フレーズと水増しライムについて語る。
空虚フレーズ
韻の発掘を怠って楽にライミングしたい、という場合に使いやすい単語群が存在する。
例として「ちゃんと」「だいぶ」「また」「もう」「ほら」といったもの。
これらは文章に入れても入れなくても意味の変化が生じにくい“空虚フレーズ”である。
音数を稼ぐ水増しライム
空虚フレーズを採用すれば、“あと2~3音の継ぎ足しで韻が完成する”という場面でショートカット可能。
そのため、推敲にストイックでないライマーは多用しがちである。(水増しライムの一種)
しかし、慣れた読者には一瞬で空虚フレーズと見抜かれるため低評価につながる。
結局はお手軽さに相応の価値しかない。
また文意を崩さずに音数を増やせるという特徴から、韻の音数を稼ぎたい場合のほかに、譜割りの調整といった目的でも利用されることがある。
空虚フレーズを使った水増しライムの例
これは申し開きのできない見事な水増しライムであり無念。
(文/SIX)
変更履歴
2017.12.7 下書き
2021.8.16 メールマガジン用に清書
2022.6.27 note用に改稿
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