カムフラージュライム

概要

ライムフレーズを繋ぎに偽装した韻。

お待たせライムは第一句を“繋ぎ”に偽装したカムフラージュライムの一種といえる。(繋ぎ型カムフラージュライム)
他のパターンとして、第一句を“ショートライムと繋ぎ”に偽装する形が考えられる。(内包型カムフラージュライム)

内包型カムフラージュライム

ライムフレーズが非常に長い場合に、片側のライムフレーズ内部にショートライムを内包しておく。(内部ライム)
つまり結果的に両側に内包することになる。

片側のライムフレーズが完結した時点で、これらの部分はショートライムと繋ぎに見えるはず。

その後、もう一方のライムフレーズが提示される。
ここで全体がロングライムであると明かされ、意外性をもたらす。

ゴオウインとの会話で挙がったアイデア。

内包型カムフラージュライムのイメージ

第一句
XXXX XXXA XXXX XXXA
XXXX XXXB XXXX XXXB

AとBを韻として認識。(残りは繋ぎ)

第一句
XXXX XXXA XXXX XXXA
XXXX XXXB XXXX XXXB
第二句
XXXX XXXA XXXX XXXA
XXXX XXXB XXXX XXXB

全体を韻として認識。

内包型カムフラージュライムの使用例

SIX作品では「四面楚歌」のフックにて実験を行っている。
(4小節と4小節で構成した長いライムグループがあり、片側4小節の内部に短いライムグループがある)

「年末マイクリレー2017」(ぺーたバース)の「本当もううっとおしいんでね」は内包型カムフラージュライムの一種といえそう。

(文/SIX)

from 韻韻
労力のわりにフックの仕掛けが伝わらなかったのではないかと評判の、あの「四面楚歌」の!?

関連項目

  • 用語集“内部ライム”

変更履歴

2021.12.8 下書き
2022.2.9 メールマガジン用に清書
2023.2.22 note用に改稿

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