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新宿探訪記 1/26-1/27

さて前記事でもさらりと触れたとおり、先週末は新宿に宿をとっておりました。

なぜ新宿に宿をとったかと言えば、観劇先の劇場が新宿にあったから。
これが下北沢だったら下北沢に宿をとったし、池袋だったら池袋に宿をとったし、まぁ、そういう感じ。

千葉県民なので遠いとは言え東京は隣県。
ハッキリ言って一泊する程のことはないんだけど、やっぱり田舎者にとって都内って色んな意味で楽しいんですよね。どうせいくなら満喫したいし、たまには時間を気にせず遊びたいというのは常にあったので、今回、思い切って断行。

ちなみに新宿のどこに宿をとったかと言えば歌舞伎町。
眠らない街の代名詞。
「日頃の鬱憤を晴らしに歌舞伎町で遊んでくる」と言うと、夜通し飲んで、風俗ハシゴして、、、みたいなイメージになっちゃうんだけど、酒は一滴も飲んでないし、風俗にも行ってない。
やったことはただひたすらに歌舞伎町を徘徊しただけ。あ、メシは食ったけど。

実は去年のGWにも歌舞伎町に一泊していて、その時にすっかり歌舞伎町に惚れてしまったんだけど、あのカオスな感じがたまらなく好きなんですよね。

歌舞伎町って25年くらい前は、結構ヤクザとかがうろついている怖いイメージがあったけど、当時学生だった私は逆にそれほど怖くはなかった。

ヤクザがガキなんか相手にしないだろうなと言う勝手な安心感があったからなんだけど、全く怖くなかったかと言われれば、もちろん、そんな事は無く、あの独特の雰囲気はやっぱり異質だった。
怖いもの見たさみたいな興奮はあったけど。

そう言う意味ではチーマーが跋扈した当時の渋谷の方が余程怖かったな。
あの人たちは、一般人も巻き込むから。
その時のイメージが今でも残ってるから渋谷は好きじゃない。

今の歌舞伎町はゴジラ周辺が象徴的だけど、もはや普通の繁華街。
ただ、そこから区役所方向に足を伸ばせばキャバクラ密集地、そして、古き良きゴールデン街と全く色の違う景色が広がって、その先まで行くとなんと花園神社にぶち当たるというその色彩感がたまらない。

歌舞伎町で一番好きな時間帯は何と言っても朝。
夜通し飲んで、グッタリしつつも、ちょっとスッキリした表情があって、もう朝なのに、
「じゃあ、お疲れ!お休みっ!!」
って言う会話があちらこちらで弾けとぶあの感じ。

ゴミ収集車が来る前の時間帯だと、そこら中、カラスが飛び交っていて、ディストピア感がハンパない。

いったん掃除が始まってしまえば、あっという間に歌舞伎町はキレイにリセットされる、あのカオスの中に存在する鋼の秩序は驚異的だし、人間ってスゴいなって思わされる。

歌舞伎町のがスゴいなと思うもう一つは、朝の9時くらいまでは平気で飲んでる人が居ること。
ゴールデン街とかだとその位の時間でもあちこちから笑い声が絶えない。元気だなー、おい。

今回は平日だったから見かけなかったけど、以前、土曜か日曜の9時半くらいに歌舞伎町歩いてたら、千鳥足の人があちこちにいて、スゴい眺めだった。

タクシーとめたは良いけど、力尽きて路上で寝てしまい、結局タクシーに見捨てられる人、泥酔してゲラゲラ笑いながら黒服に絡むキャバ嬢、千鳥足で歩きながらゾンビさながらゲーゲー吐く人、それを横目にもせず、粛々と掃除する人、、、
何か素のままの人間の営みが目の前にあって、すげーなー、人間ってやっぱ楽しいなって思わされる歌舞伎町。ただ歩くだけでも十分に楽しい。

とは言え一晩中、真冬の夜を徘徊する体力は無いから、皆さんがドンチャンやってる時間は宿で寝て、そろそろお開きかな?と言う時間を見計らって出動開始。
この日は早朝から遅ればせながらの初詣で、あちこち神社仏閣を回った中での二本観劇だったから、相当疲れてたはずなんだけど、全然眠れなかった。

観劇した国府台ダブルスが面白すぎて、興奮が冷めなかったのもあるけれど、歌舞伎町に一泊してるって言うシチュエーションが嬉しすぎて、修学旅行の夜状態。
その上、パトカー、救急車はひっきりなしに通るから、とてもゆっくり寝られるような状態じゃなかった。細切れに何とか寝たけど。

まぁ、そんなこんなの新宿行を写真とともに振り返り。

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昼公演が終わり宿にチェックインした直後の写真。
出張がある仕事じゃないから、結婚すると一人でこういうところに泊まる機会ってほんと少ない。
入っただけでワクワク。

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数時間後にはもうこの有様。
散らかすのは得意だ。
全然関係ないけど、歌舞伎町の中にある銀だこは23時くらい(だったと思う)でも行列だった。日本人は私しかいなかったけど。

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順番逆になっちゃったけど、この日観劇した国府台ダブルス。
めちゃくちゃ良かった!
早くDVD欲しいな。

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新宿村LIVEを後にして都庁方面へ。
何の店かわからないけど、とりあえず撮る。
noteで使うことを想定して撮ったわけじゃないから分かりにくい写真で申し訳ない。

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都庁の正面玄関付近・・・になるのかな?
展望台に行く途中の図。
眠らない街とはいえ、都庁側の新宿は22時前でもうこの有様。
落差がすごい。

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日曜の夜、しかも都庁の展望台に独りで上がろうなんて酔狂なヤツはざっと見たところ私しかいなかった。
そりゃ、そうか。
今回の新宿行で楽しみにしていたのが、この夜景。
しかも無料だからねぇ。太っ腹だな、都庁。
さすがにカフェ的なものはやってないだろうと思ったら、なんと、営業している気配ありだった。すごい。飲んでないけど。

実は夜景の写真って、これまでに10枚程度しか撮ったことないから、どうやったらきれいに撮れるのかがよくわからないし、切り取り方も分からない。
とにかくひたすら適当に撮っていたので、こうやって掲載するのも恥ずかしいんだけど、まぁ、雰囲気だけでも伝われば。
とは言え、手持ちであっさりここまで撮れるんだから、すごい時代になったなぁって思う。

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分かりにくいけど新宿西口の地下広場。
23時前後かな?さすがの新宿も人影は少なめ。

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そしてやってきたみんな大好き歌舞伎町。
ホントはど正面からこの門みたいなやつを撮りたいんだけど、単焦点コンデジだから、こうなっちゃう。
いやー、でも、この門見るだけでテンション上がる。

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28mm単焦点で歌舞伎町らしさを出すのに大格闘。
こういうシーンは望遠だときっとごちゃ!っとしたのが撮れるんだろうな。
撮ったことないから分からないけど。
関係ないけど、マンボーの看板を見ると、いつもロボットレストランの看板と勘違いしてしまう。そこまで似てるわけでもないのに、何でだろ。

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この日の晩飯は牛かつ。
お店の名前忘れちゃったけど、西武新宿駅の近く。
おいしかったです。
ちなみに、この日都内でお世話になった飲食店、コンビニはすべて外国人の方に対応していただいた。
私の地元も一応は国際都市なので、外国人労働者はそれなりに多い方だと思ってたけど、やっぱり、都内の外国人労働者就業率は高い。
皆さん、日本語お上手なんだよな。私は簡単だといわれる英語すら喋れないから、日本語のようなごった煮言語を使いこなせる、外国の方は本当にすごいと思う。尊敬。

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宿に戻って、窓から下を見下ろすと、結構な確率でパトカーと救急車。
ちなみに歌舞伎町交番もすぐ近くだった。
交番なのに詰めてる人数がすごい。
地元の交番なんているんだか、いないんだかわかんないからな。
この日はシアターミラクル近くの路上でパトカーにサンドイッチにされた車が警官に取り囲まれて数時間そのままだったんだけど、あれは結局、なんだったんだろう。ちょっと気になっている。

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これは早朝の歌舞伎町で見つけたvolvic(だと思う)。
私の中で、すごく歌舞伎町っぽい絵でお気に入り。
最近、地面ばっかり撮ってる気がする。

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夢にまで見た無人の新宿。
新宿にわざわざ一泊した大きな理由の一つがこれ。
私、人のいない街が大好きで…というか、普段は人が多いけど、人がいなくなった街か(人のいない街なら地元にはいくらでもある)。
都内に一泊した時は、必ずこういう時間を狙って徘徊するんだけど、さすがに新宿では厳しいかと思いきや、地下街は意外に楽勝だった。

中野正貴さんという写真家さんの写真集で「TOKYO NOBODY」というのがあるんだけど、銀座とかそういう人が多い街で、誰もいない瞬間だけを集めているのです。
こんな写真とは桁外れの迫力なので、無人の街がお好きな方は、ぜひぜひ。

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新宿西口(東口かな。よくわかんない)から南口に出る途中で見つけた改札。東南口というらしいけど、こんな改札があることを知らなかった。
新宿でシャッターが下りている改札はすごく新鮮。
でも、考えてみたら、もっと早く出かけてれば、南口とかも閉まってたのかな。もったいないことをしてしまったと今更気づく。

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南口からバスタ新宿へ向かう通路。
誰もいないぞ。幸せ過ぎる。

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人が少ないとはいえ、やっぱりそれなりに人はいる。新宿だなぁ。

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バスタ新宿は絶賛稼働中だった。
バスの朝は早いんだね。

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裏側はこんな感じ。
撮り忘れたけど、ドコモの塔も真っ暗だったな。

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朝飯はこちらで。ずっと入ってみたかったのでうれしい。
6時半くらいだったと思うけど、お客さん結構いたなぁ。
このお店24時間営業らしいんだけど、働いていたのは、おじさんとおばさんだった。
元気だなーと思ったけど、早番で来たばっかりだったから元気だったのかな。

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味は正直、そこまで期待してなかったんだけど、普通においしかった。
太麺は冷たいのがおすすめ!って書いてあったから、冷たいとろろそばにしたんだけど、さすがに寒かったな。
でも、おいしかった。幸せ。

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ちょびっと夜が明け始めた新宿。
カラオケ終わりと思われるグループが名残惜しそうに、いつまでもダラダラしてた。
若いって、良いなぁ。

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掃除が開始される前の、この宴の後感がたまらなく大好き。
カラスがめちゃくちゃ飛んでて撮り放題だったんだけど、なぜか、来てほしいところにちっとも来てくれない。
今回はカラスを撮り逃した。実に無念だ。

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宿に戻ってチェックアウト。
さようなら歌舞伎町。

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花園神社の凛々しい狛犬。
狛犬ってなにげに種類がいっぱいあって結構楽しい。
詳しいわけじゃないけど、種類がいっぱいあることくらいは分かる。
それにしてもこんなところに神社があるんだもんなぁ。
ロマンありすぎ。

ちなみにキャバクラ密集地帯と、ゴールデン街の写真はなし。
なぜかといえば、キャバクラ周辺は単純に怖いから。
ゴールデン街は、実は撮り始めようとしたときに、ふっとある建物に貼ってある掲示を見たところ、あそこはどうやら私道らしく、撮影に許可と料金が必要らしい。なんと、まぁ。
仕方がないので、脳内に焼き付けてきたけど、路地裏のガスメーターが素晴らしくいい雰囲気だったんだよなぁ。あぁ。

でも、めちゃくちゃ魅力的なところだから、お金払ってでも、いつかはじっくり撮ってみたいな。
そういえば朝の9時半くらいからロシア人と思われる旅行者が物珍しそうにウロウロしてたな。
ちょっとした観光地となりつつあるのだろうか。
マニアックすぎるけどなぁ。

次は夏くらいにまたどこかで一泊したいな。
秋葉原とか、夜が早い街だから撮りに行ってみたいんだけど。

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