「GOバトルリーグ最高ランク到達者はどんなプレイヤーなのか」ツイッターで聞いてみた、の結果

 ポケモンGOの対人戦リーグであるGOバトルリーグ。昨年春に実装されたこのリーグで最高ランク(シーズン4までは「ランク10」、シーズン6以降は「ランク24=レジェンド」)に到達し、限定ポーズを手に入れたプレイヤーは、どのような属性でどのようにポケモンGOをプレイしているのか。

 いわゆるpvp勢の、特に熱心な人、強い人の多くが、ツイッターアカウントを持っていて、お互いにフレンド対戦や情報交換などの交流をしているイメージがありますが、実際のところ、最高ランクに到達するには、おおむねどれくらいのやり込みが必要なのか、最高ランク未到達の人は特に知りたいですよね。

 自分のようなゆるふわエンジョイ勢にとっても、その一般的なやり込み度が自分の可処分時間・可処分所得的に不可能なものなら、あ、じゃあ無理っすわ、ベテラン行ければ満足ですわ、的にあきらめがつけやすくなりますし。 

 というわけで、ツイッターで聞いてみました。その結果のご報告です。設問は5つにしました。とりあえず、全部のツイートへのリンクを貼ります。

 フォロワーの多いPvP勢の方々にもリツイートいただいたおかげで、ご覧のようにすべての設問に対して650以上の回答をいただきました。

 以下、まず、このアンケートにどれくらいデータとしての信用度があるかをちょっと考えた上で、各設問ごとに結果について自分なりに簡単にコメントしていきたいと思います。

このアンケートの信用度

 最初にお断りしておきますが、ツイッターのアンケート機能を使ったアンケート調査は、学術的な統計調査として使えるレベルのものではありません。どういう人が回答するか、何人回答するか、などを調査者側がコントロールできませんし、拡散のされ方次第では回答者の傾向に大きな偏りが出てしまう恐れもあります。本来回答を求められていない人が回答していてもチェックできません(今回の場合、最高ランク到達経験者でない人が勘違いして回答していたりする可能性が大いにあります)。

 結果のパーセンテージの差についても、統計学的に有意な差か、誤差の範囲かどうかの検定をする能力が私自身にありません。

 ですので、あくまで、参考程度、これをきっかけに、ほんとかなあ、とか、自分はどうかな、とか考えたり議論したりしてもらえれば、というつもりものだと思ってください。できれば、これをきっかけに、攻略サイトやゲーム情報メディアなどが、本格的な調査をしてくれればいいなと思っています。

 という前提の上で、お話していきます。

 まず、それぞれ650以上の回答があったわけですが、そもそも日本のプレイヤーでGBL最高ランク到達経験者がどれくらいいるのか、ナイアンティックがまとめたデータなどはありません。あるのかもしれませんが、少なくとも公表はされてないです。

 頼りになる唯一の資料として、GBL実装以前から、初心者にも配慮された「立川杯」という対面の大会を主催するなど、日本のPvP勢のハブ的な役割を果たしてきたDaigoさんという方が、各シーズンごとに、ツイッターで最高ランク到達を報告している人をリスト化したものがあります。

https://twitter.com/S_Daigo/lists

↑この中の、「魔境」っていうワードが入ってるやつですね。

 これによると、それぞれのシーズンの最高ランク到達報告者数は以下の通り。

シーズン1:458人

シーズン2:580人

シーズン3:429人

シーズン4:486人

シーズン6:1454人

 全シーズンリスト入りしている人もいれば、1シーズンしか入っていない人もいるので、単純な足し算はできません。また、Daigoさんによれば、シーズン6のリストの約1割は海外勢だとのことです。なので、まあ、ざっくり、1500~2000人くらいが、最高ランク到達、かつ、ツイッターをやっている人と見ていいのかなと思います。

 現在の日本のポケモンGOのアクティブプレイヤーの総数というのも、公表された信頼に足るデータがありません。

 参考になるかなと思う数字が、ポケモンGO情報をほぼ毎日発信しているYoutuberのみなさんのチャンネル登録者数です。最も多いやまだちゃんねるさんが33万人、二番手のJASHさん、はっちゃんねるさん、Yurigamesさんが10万人前後です。最近のやまだちゃんねるの動画の平均的な再生数は5万から10万なので、ほぼ毎日ポケモンGOをプレイしている人をアクティブプレイヤーと考えると大体30万くらいなのかな、もうちょっと多いのかな、くらいのイメージです。

 ちなみにGBL実装以来、GBL実況・情報に特化した対戦系のチャンネルはすごく増えてますが、一番多いみをつくしPGOさんが1.7万人、mao original channelさんが1.3万人、ほか、1万人弱のチャンネルが結構たくさん、という状況です。なので、日常的にGBL情報を得たいと思ってる人は2~3万人くらいなのかなと思います。ポケモンGOプレイヤーの10分の1くらいはGBLもやっていると(体感ではもっと少ない気もしますが)。

 で、最高ランクには到達したけどツイッターはやってないという人がどれくらいいるのかもよく分からないわけですが、割と少ないのかなという推測はできます。というのも、フレンド戦での練習や、情報交換などは、レートを上げる上で有益ですし、単純に自慢したい、という欲求を満たすためにもツイッターは便利なツールだからです。

 と考えると、最高ランク到達経験者の総数が、Daigoさんのリストから推定される数の何倍にもなるようなことはないと思われます。

 仮に総数2500として、アクティブプレイヤーが30万人なら、そのうちの0.8%。GBLもやってる人のうちの8%。どうなんでしょね。割と妥当な数字のような気はします。

 で、今回の回答者650に戻ると、先ほども触れたように、最高ランク到達経験者じゃないのに回答してしまった人が一定数いるように思われます。特に設問1の結果からその疑いが強いです。

 ですので、私としては、おそらく650のうち500人くらいが実際の到達経験者なのかなと思っています。そうすると到達経験者総数の5分の1くらいは回答してくれてると見ていいのかな…。全部が推定推定で申し訳ないですが。

 ま、そんなようなあやふやさをはらんだデータなんだと思って、各設問の結果について見ていただければと思います。


1)GBL含めてポケモンGOのために費やしている時間

 最初の設問はどれくらい時間かけてるか、です。この結果がいちばん「えええっ?」ってなりました。

 2時間未満っていう人が約4分の1いるんですよ!?ほんとに???

 「GBLだけでなくポケモンGOのために費やしている時間」が「(休日も含めて)1日平均」2時間未満で最高ランク行けます?

 「対戦動画・配信を見たりシミュレータを回したり、SNSでフレンドと情報交換するなど対戦のための準備・情報収集も含めて」、ですよ?そんなこと可能???

 GBL1セット、計5戦やるだけで20分前後かかります。一日の上限5セットまでやったら最低100分です。それプラス、最低限、通勤・通学時には捕獲して、レイドは1日1回無料パス分だけ、とかでももう計2時間は行くと思うんですよ。よさげな個体値のポケモンのチェックして、フレンドさんとギフトのやり取りして、ツイッターで情報チェックして、対戦動画見て、ってやってたら、2時間未満ってありえないと思うんですが…。

 この2時間未満25%の時点で、ちょっとこの調査大丈夫なのかな、っていう不安はかなりあります。回答者650の25%は162、ということで、さっき実際の最高ランク到達者は500くらいなんじゃないかなと考えたわけです。

 で、まあ、一番多いのは2~4時間で、これはまあ現実的なのかなと。特にパパママトレーナーさんはこの辺かなと。一方6時間以上っていう人も17.8%で、この辺がガチ勢かなと。ツイッターで有名なガチ勢の日々のポケ活報告見てても、それくらいはやってるよなーという印象です。


2)課金額

 次に気になる課金です。

 1000円未満が1位で40%弱。これは、少なくとも昨シーズンまでは実際そうだろうなという印象ですが、アメXL実装により、いっそう課金誘導が強まっているなか、この先どうなっていくか、という感じです。

 また、月1万円以上が25%になってるのも、ガチ勢はそんな感じですよね。年12万以上か…PSとかSwitchのゲームだいぶ買えちゃいますよね…入れ込んでる人はこれくらい入れ込んでるっていうことですね。ま、スマホゲームは課金する人はめっちゃするのでこんなもんなのかなとも思います。

3)年齢層

 次に年齢層です。

 中高年にも愛好されているポケモンGO全体のプレイヤーの年齢層分布とは大きくかけ離れていると思われますが、GBLを日常的にプレイしている層、さらに最高ランク到達経験者となると、まあこんな感じでしょうね、という結果。

 それでも50代以上5.6%てことは、日本に50代以上の最高ランク到達経験者が少なくとも37人いることになりますが、自分の観測範囲では3,4人とかなので、ちょっと半信半疑です。でも不可能ではないのは確かですし、夢はありますよね。ちなみに私自身、あと3カ月弱で51歳です。

4)仕事、育児等の状況

 GBLがんばってるパパママトレーナーさん、結構います。最高ランク到達経験者の比率で言うとどうでしょう。

 もちろん、育児はしていないが介護はしているとか、もともと持病があるとか、育児以外にも可処分時間が限られてしまう要因は色々あるわけですが、それはちょっと4択にしかできないツイッターのアンケート機能では拾いきれないので。

 最高ランク到達経験者の28.4%が育児中というのは、限られた時間の中で効率的に取り組めば…という希望の持てる結果かと思います。

 ただ今回、今どき育児負担は原則夫婦均等だろうという前提で、性別を分けて聞いてませんが、ツイッターで見える限り、最高ランク到達経験者の比率はパパ>ママなのは確かかなと思います。これが、単純にポケモンGOプレイヤー全体の男女比を反映したものなのか(おそらく男性の方がだいぶ多い)、基本育児はママ任せというパパがGBLプレイヤーに多いというところまで言えるのかは、よくわかりません。

5)GBL以外の対戦

  ツイッター上のPvP勢、毎日しょっちゅう対戦募集してるイメージあります。が、実際はどうでしょう。

 なるほど。たしかに2~4時間のプレイ時間でGBL最高ランク到達、という人たちはおそらくフレンド戦やってる余裕ないですよね。

 一方で、1日平均20戦以上してる人が7.4%、ツイッター上で目立っている強者の皆さんがこれに当たるのかなと思います。もうちょっと比率高い気もしますが…。

6)なんとなく見えてきた平均的GBL最高ランク到達経験者像

 ということで、ふわっとですが、見えてきたイメージをまとめます。

 年齢的には10代から30代が圧倒的多数、課金額は微課金と重課金に二極化、プレイ時間も二極化してるけど、2~4時間未満が多数派、フレンド戦はほとんどせず、GBLだけに集中して取り組んでいる人が大多数、育児してる人も結構いる、といったところでしょうか。

 ご自分のプレイ時間、プレイスタイルと比べてどうでしょう。あ、じゃあ自分にも最高ランク行ける可能性あるな、とか自分には厳しそうだ、とか思ってもらえるかもしれませんし、そもそもこの調べ方や、結果、私の解釈に物申したい方もおられるかもしれません。

 このエントリ自体にコメントいただいても結構ですし、ツイッターの方でご意見いただいても結構です。たくさん有益な意見がいただけるようなら、またそれをまとめるのもいいかなと思ってます。

 とりあえずこのエントリ自体は、もうずいぶん長文になってしまったので、この辺で。


 

 


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