かまいたちの夜 the live感想

久々の更新がイレギュラーな記事になってますが、かまいたちの夜 the live 見に行って、感想を書きたくなってしまったので、書き連ねます!

ネタバレ解禁らしいので、ネタバレ有です。

まずは全体を通してお見事!芝居のスタートの部分から名作の予感と感動の身震いのラッシュで興奮しっぱなし、怒涛の展開に感動しました!最後個人的には少しもやっとしたのですが、それを含めても大名作といっていいでしょう!楽しかった!

良かった点と気になった点を具体的に。
良かった点から
・冒頭のかまいたちテイスト完全再現。
サウンドノベルと演劇を融合させた演出。透くん真理ちゃん香山さんらのお馴染みのキャラクター。でも田中の死体がそこにあって、美樹本さんもそこにいるから、どうなるんだ?と冒頭からワクワクが止まりませんでした。これらは前降りに過ぎませんでしたが、期待度を充分に高めてもらいました。
・vr空間と現実を行き来するワクワク展開
二重構造を利用した立体的な動きで、どう見てもアリバイに関係のありそうな人の動きに、誰がどう動いたかを集中して見入りました。しかもこの展開が二重の意味でそれぞれのアリバイを検証するという流れに繋がっていて大変よくできているなぁと思いました。
序盤で主人公役の吹き替え不在を見せることで、何かあるかも?と思わせてるあたりもよかったです。
・かまいたちっぽい選択肢
客席からストーリーに関与できる展開もしかりですが、かまいたちっぽい馬鹿馬鹿しい選択肢が楽しかったです!
・リアルを巻き込んだイマーシブな展開
さらに立体感を持った展開に興奮が止まりませんでした。舞台にでている時間でのアリバイ検証などやられた!という展開の連続でした。

気になった点
・ルート分岐にかかる処理
 千秋楽、いづき犯人、ひき共犯ルートでしたが、正直トゥルーエンドとは思えない展開で、バッドではないものの、ノーマルエンドかなという印象でした。
公演の性質上、選んだルート以外は見れないのはしょうがないのですが、カーテンコールで言っていた「みなさんのお声が強いので、全ルート見れるようにしました」といういいぶりに大変驚きました。
お客さんの選択で展開変わるといっても、謎解きもので犯人が存在する以上、バッドエンドしか見れず、真犯人もわからない可能性があるのは興業として成立していないのでは?と思いました。結果的にシナリオが公開されるようなのでよいですが。
我孫子さんもそういう構想だったとTwitterで言ってましたが、全ルート、ないしは主要ルートだけでも、当日配布の二次元コードがあれば動画で見れるというのが最高の形だったかなと思います。
それが無理なら、
間違えても謎は解けるがヒロインと結ばれなくなる程度の分岐にする、
カーテンコールでトゥルーエンドの解説がある、
選んだキャラクターが犯人であったことになりそもそもの設定から変わり、カーテンコールでそういうものだったと明示する。といったあたりが落としどころだったのかなと思います。
最後のはかまいたちはスパイ編など設定から変わってしまう分岐はあるので、実際そうだったのかな?というのはあるんですが、それも含めて不明瞭なまま終わってしまったので、やはり希望に答えて公開しますというスタンスはどうかと思ってしまいました。
最初から動画を見れる前提の興行なのであれば、手放しで大絶賛できたんですけどねぇ。
・終
見に行った回は終と出て終わり、完ではないのかと思っていたのですが、我孫子さんのTwitterによる別にトゥルーも完ではないよう。
だとしたら、あの演出いらなすぎる。
理想 トゥルーなら完、それ以外なら終
次点 すべて完 (一応この芝居としての完遂ですという意味で)
及第点 終、完 という演出なしで演劇らしく終わる
といった感じで、それなら何もしないほうがましだったかなと思います。

・もっとネタを
これはもうこんなんだったらもっと素敵なのに、ぐらいの話ですが、かまいたち30周年記念と銘打ってるんだし、もっといろいろネタ積めたらいいのにと思っちゃいました。メタ構造の演劇なので、メタな感じでもネタ組み込めるので。
1、2のネタで興奮できたので満足はしてるんですが、せっかくならトリプルとか真かまいたちとか、輪廻彩声とかをいじるネタも欲してしまいました。あと、スパイ編とかの外伝的なんとかの要素もなんとかねじ込んでもらいたかった気持ちがあります。
ま、ルートによってはあったのかもですが。


つらつらかいてますが、総評としてはとても面白かったです!かまいたち最高!

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