睡眠具‐looking(1)
スマホの時刻は午前三時を回った。布団に覆い被さった暗闇の中、彼女の声をイヤホンで聞き続けている。
「最近、あんまりよく眠れてなくてさ。」
声の主は、クラスメイトのライマである。彼女は私の家のソファの上、私に凭れ掛かっている。昼下がりの陽射しが彼女の美麗な顔立ちを照らし出している。
それに比べて私の顔はどうだろう。鼻の下は伸び、耳まで真っ赤に染まっているのがカメラ越しにも見て取れる。なんとも情けない。
「もう、ルッキの膝で寝ちゃおうかな。」
ライマの呟きを聞いた私の表情は、よ