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小脳の機能評価を臨床に活かす!

こんにちは!
鍼灸師の大井研人です!

鑑別マガジン7月編です!!
今回は小脳について記事を書いていきます。

小脳機能の低下からどんな症状が生じるのか??

機能解剖から評価、簡単な介入まで解説していきます。
思うようにできなかった運動療法も小脳機能を改善してみれば、できるようになるかもしれません!!

延いてはそれが、
施術をしてもあまり良くならなかった原因だったということもあります!

それでは解説していきます!!



☑なぜ小脳のチェックをするのか

なぜ、小脳の機能をチェックするのか解剖学的な理由は後に説明するとして、他にどのような理由があるのか説明していきます。

小脳の機能は筋出力の調整や姿勢保持、円滑な全身の動作などに関わっています。

例えば腰痛の場合、
腰痛患者は動作の多様性が少なく、動作毎に同じ部位の筋発火が起こってしまうと言われています。

右脊髄小脳の機能低下により、
右中殿筋の出力低下や右側への脊柱の動揺が大きくなった場合、左の腰方形筋や脊柱起立筋に遠心性収縮がかかり痛みが出現する予想できるかと思います。

筋骨格系のみ評価して介入し、症状が良くなることもあると思いますが、そう簡単に症状が取れないこともしばしば。。

上記のケースの場合、
右脊髄小脳の機能低下を改善すれば、左腰方形筋や脊柱起立筋だけでなく他の部位の筋発火も起こり動作の多様性が生まれます。

こうなることで腰痛が改善する可能性が高くなると私は考えています。


全ての患者さんに小脳の検査をして下さいというわけではないですが、小脳の機能低下を改善することも筋骨格系の痛みを改善する一助になり、今までより多くの患者さんを手助けできるようにかもしれない。

ということを今回の記事で知っていただければと思っています。

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