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お風呂場の幸せ
これを書いていてもニヤけてしまうほど、思い出すだけで幸せな気持ちになる。
介護施設のお風呂場の仕事には、
幸せを感じる瞬間が沢山ある。
お気に入りの幸せの一つが、
「お風呂上がりによく拭かずに服を着ようとする人との、いつものやりとり」だ。
何人かおられるお決まりの人。
「よく拭かずに」というのは
認知症というより、元々の性分ww
せっかち だったり、ズボラだったり。
その人はまだ水滴が沢山ついているのに、いそいそとタオルをたたみ始める。
それはそれは丁寧に畳んでおられるが、いつものことなので見計らってお声がけ。
「ちょーっとよろしいか?お姉さん、
まだ拭けてないわよ」と言いながら
タオルを奪い取り拭く私。
「まぁた見つかってまったか!笑笑
いーっつも見つかるなぁ笑笑」
笑いが止まらないお客さん。
「見つかるに決まってるでしょ、どこ拭いた?ってくらいぜんぶビチャビチャなんだから笑笑」
「拭いたんやけどねぇ笑笑
よぉ見とるねぇ笑笑」
文字にするとたったコレだけ。
でも、このいつものやりとりが心から楽しい。
もうすぐ90になろうというかたと、
「いつものやり取りで一緒に笑う」なんて、たまらない至福の一瞬。
笑い合ってる時は、お互いにただの人。
お世話する人➖される人
ではなく、
ただの楽しく笑う人同士。
あの時間は、ほんとに幸せ。
なんでもない、ただの幸せな一瞬。
明日もお風呂だ、るんるん
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