"OICX設立7周年記念イベント:名古屋大学発スタートアップの挑戦と成長"
2017年7月に開設、同年10月にオープンしたOICXは、今年で設立7周年を迎えます。これを記念して、2月8日に名古屋市内で「東海国立大学機構名古屋大学スタートアップ拠点OICX7周年記念行事」を開催しました。イベントではOICXから生まれた起業家が創業時の振り返りや会社を経営する上での苦労、夢などを語り合ったほか、OICXをご支援いただいた岡谷鋼機株式会社の岡谷健広社長に感謝状を贈呈しました。
名古屋大学副総長の武田一哉教授はOICX開設当時を振り返りながら、全体では1000億円以上、学生ベンチャーだけでも100億円以上の時価総額を生み出すことができたことを報告。また、今後の展望についても言及しました。
大学としては、起業後の支援や東海国立大学機構でベンチャーキャピタル(VC)の設立などを計画しており、地域の方々と連携しながらスタートアップエコシステムの構築に力を入れていきたいと述べました。
株式会社ティアフォーの加藤真平CEO。現在、時価総額900億円(2024年2月現在)*を超えるティアフォーですが、創業当初はOICXの立ち上げに深く関わり、現在も本社登記住所をOICXに置いています。そして、記念講演では創業時の想いや巨大企業に勝つための戦略について語りました。
*STARTUP DB参照 https://startup-db.com/companies/0E12JgEUzoyp4LVa
大学がイノベーションのループに入るためにはスタートアップが鍵になると考え、ティアフォーを創業した加藤氏。ティアフォーが市場で勝つために採用した「ユニークな戦略」についても詳しく説明されました。
大学発ベンチャーの雄であるティアフォー。テクノロジー系のスタートアップも多く入居している現OICXですが、OICXから第2のティアフォーが現れるのか、今後に期待したいです。
パネルディスカッションではOICXで生まれ育ったスタートアップ6社(ティアフォー・オプティマインド・Acompany・トライエッティング・マップフォー・Sonoligo 順不同)が起業の苦労や夢を語り合いました。
トヨタ系企業をはじめとする大企業が立ち並ぶ愛知県。スタートアップを盛り上げるために「挑戦に寛容」な雰囲気を協力しながら作り上げていきたいという意見に他の登壇者も頷きました。
<パネルディスカッション登壇企業/登壇者(順不同)>
モデレーター
加藤 真平 氏(株式会社ティアフォー 創業者 CEO兼CTO)
パネリスト
松下 健 氏(株式会社オプティマインド 代表取締役社長)
高橋 亮祐 氏(株式会社Acompany 代表取締役CEO)
竹島 亮 氏(株式会社トライエッティング 取締役副社長兼CTO)
橘川 雄樹 氏(株式会社マップフォー 代表取締役CEO)
遠山 寛治 氏(株式会社Sonoligo 代表取締役社長)
パネルディスカッション終了後は、別会場に移り、懇親会を開催しました。スタートアップと事業会社によるショートピッチが行われたほか、今後のスタートアップの事業成長やエコシステムの未来について、参加者同士で熱い議論が交わされました。
OICX設立から7年。設立当初と比較して愛知県のスタートアップ熱は盛り上がりを見せています。大学のみならず、地域の皆様と協力しながらスタートアップエコシステムを構築し、さらなる発展を目指していきます。
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