愚痴は宝物
私にとって人の愚痴は人間関係を深めるための大切な要素です。
そう思っているからこそ、普段から人の愚痴を積極的に聞いています。
むしろ「お、愚痴が来た!」というぐらい喜んでいる側面すらあります。
勿論、誰かれ構わずという訳ではありません。
何の努力もしていないのに、相手や環境に求める愚痴はスルーしてします。
聞くに値する愚痴は、誰から見ても努力をしている人から出てくる愚痴です。
こういう人から出る愚痴は宝物です。
愚痴から真意を掴むことができれば、その人との人間関係を深めることができます。
ここで大切なのは愚痴はどういうタイミングで出てくるのかということです。
私の定義はこうです。
愚痴とは「自分が大切にしていることを大切にされなかったときに出てくる言葉」
つまり愚痴から相手が何を大切にしているかが分かるということです。
例えば
Aさん:プロジェクトを進めるときは一つ一つ段取りを組んで行いたいのに周りのメンバーは行き当たりばったりなんだよね。。。
→Aさんは一つ一つ段取りを組み、プロジェクトを進めることを大切にしたいという価値観がある。
Bさん:コミニティのイベントを開くときは、普段から支えてくれている人たちを大切にしたいのに、周りの人たちは新しい人たちばかりに気配りをしているんだよね。。。
→Bさんは普段から支えてくれる人たちを大切にしたいという価値観がある。
Cさん:いつも相手にまめに進捗状況を伝え、相談をし、回答が必要なことは前もって期日を伝えているのに、それに対する反応が無かったり、回答が曖昧で困っているんだよね。。。
→Cさんは一つ一つの問いかけに反応し、必要な回答を行うことを大切にしたいという価値観がある。
もっと突き詰めていくと、自分が大切にしていることを大切にしてくれる仲間と一緒にいたい、仕事をしたいという願いが見えてきます。
自分が大切にしていることを大切にしてくれる人がいたら、どのように思うでしょうか。
自ずと相手に取ってあなたは側に置いておきたい貴重な存在になっていくと思います。
だからこそ私は愚痴をただ聞き流すことはしないようにしています。
愚痴は「私はこういうことを大切にしている、大切にして欲しい」という表現の表れです。
愚痴から相手の価値観を理解する。
普段から相手にその価値観により添った関わりをする。
この関わりを積み重ねていくことで、相手はあなたのことを大切な存在と見なし、より深い関係を築いていきたいと思うようになります。
また愚痴を聞く際のポイントして二人の時間と間(ま)を作ることが大切です。
誰から見ても努力をしている人は周囲に配慮して過ごされている方が多いです。
こういう人は不特定多数の人がいたり、大勢の場では愚痴を言うことは滅多にありません。
だからこそ、相手とあなた二人だけの時間を作ることが肝心です。
そしてただ相手の話を聞いてください。
間(ま)があっても、それを埋めようとせず、相手の言葉を待ってください。
2人の空間と会話の間(ま)が相手の愚痴が自然と出てくる必要条件になります。
この条件から出てきた愚痴にこそ、相手の本当の価値観が表れています。
この価値観を大切にし続けていくことで、相手との唯一無二の関係が築かれていくのです。
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ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
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